テーマ : 静岡県知事選2024

「外国人暮らしやすい静岡県に」 湖西市出身の日系ブラジル人 歌手・當間ローズさん

 湖西市出身の歌手、華道家で「浜名湖花博2024」PR大使を務める日系ブラジル人の當間ローズさん(31)に、次の静岡県知事とこれからの県の施策に期待することを尋ねた。

今後の県政への期待を語る當間ローズさん=5月上旬、愛知県豊橋市(浜松総局・山川侑哉)
今後の県政への期待を語る當間ローズさん=5月上旬、愛知県豊橋市(浜松総局・山川侑哉)

 ―県西部の市町は外国人住民の割合が高い。県内の多文化共生は進んでいるか。
 「昔は日本人と外国人のコミュニティーははっきり分かれていたが、国際交流が進み垣根は低くなった。西部は全国有数の外国人集住地域で、外国人はさらに増えるのでは。大企業が多い立地を生かし外国人が暮らしやすい環境づくりを進めれば、働き手も増えて良い経済効果を生むと思う」
 ―小学生時代、日本語が話せずいじめられたと聞く。教育現場に望むことは。
 「担任の先生に相談しづらい場合もあるし、相談相手は多い方がいい。子どもが『この人なら』と信頼できる先生に相談しやすい環境をつくってほしい」
 ―品質やサイズが規格外で廃棄される花を学校に贈る「フラワーロス対策」の活動に取り組む理由は。
 「静岡県は花の生産額が全国上位。そういう地域だからこそ発信できるメッセージがあると思う。形や色が違っても花は一生懸命生きている。外見の違いでいじめられた自分と重ねたのが動機。違いは個性であり個性は魅力だと伝えたい」
 ―県は魅力をどう生かして発展させていくべきか。
 「東京の人と話すと『静岡県は新幹線で通過するだけ』と言われる。県内の観光地も食べ物も十分知られていない。東京、名古屋など大都市の人たちが『心を休めに来る県』になるようPRに取り組んでほしい」

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