五十嵐美央
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自由な感性で描く 施設で暮らす子どもの作品展 静岡市
静岡県内の児童養護施設や母子生活支援施設で生活する子どもの絵画を集めた「第42回県児童文化奨励絵画展」(県児童養護施設協議会主催、県社会福祉法人経営者協議会共催)が20日まで、静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開かれている。 14施設の幼児から高校3年生までが描いた作品61点が展示されている。年代別に審査し、金賞5点、銀賞10点、銅賞20点などを選出した。金賞は、ウミガメが悠々と泳ぐ海中の様子を、緑色や青色などを重ね合わせて色鮮やかに表現した小学5年生の男子児童の作品や、「花にとまったでっかいてんとう虫」と題し、紙いっぱいにテントウムシを描いた小学2年生の女子児童の作品などが並ぶ。 金賞5
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学生の朝ご飯、100円で提供「1日のスタート健康的に」 物価高受け生活応援 静岡大で17日まで
物価高などの影響を受ける学生に安価で朝食を提供しようと静岡大と同大生活協同組合は7日、「学生応援!100円朝食プロジェクト」を始めた。17日までの平日午前8時~9時半の間、同大に通う学生を対象に100円の日替わり朝食を静岡、浜松の両キャンパスで販売する。各キャンパス1日100食限定。 卒業生や企業などからの寄付金でつくる「未来創成基金」を活用。昨年盛況だった「100円夕食プロジェクト」の朝食版で、ゴールデンウイーク明けも生活リズムを崩すことなく健康的な1日のスタートを切ってほしいとの思いが込められている。 静岡キャンパス内の売店「フードショップ銀杏」(静岡市駿河区)では初日、開始前からブ
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男子団体戦A級 藤枝明誠A優勝 静岡県高校将棋選手権大会・中部地区大会
静岡県高校将棋選手権大会中部地区大会(静岡県高校文化連盟、静岡新聞社・静岡放送など主催)の男子団体戦が3日、静岡市葵区の静岡高で開かれた。有段者など上級者が集うA級では藤枝明誠Aチーム、B級では島田樟誠Aチームがそれぞれ優勝した。 県中部の13高校から21チームが出場し、盤上で激しい頭脳戦を繰り広げた。A級の上位4チームとB級優勝チームは19日に静岡高で開かれる県大会に出場する。 県大会出場を決めたA級2位以下のチームは次の通り。 ②静岡B③静岡東A④焼津中央B (社会部・五十嵐美央)
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生きがいづくり活動支援、推進員8人委嘱 しずおか健康長寿財団
しずおか健康長寿財団はこのほど、財団と地域住民との連絡調整や活動のサポートを担う本年度の「健康・生きがいづくり推進員」の委嘱状交付式を、静岡市葵区の静岡県総合社会福祉会館で行った。 2024年度の推進員は8人。担当地域の住民ニーズを収集し、財団が主催するイベントでの運営補助や、ホームページでの活動報告などに取り組む。 委嘱状交付式では、佐古伊康理事長が推進員に委嘱状を手渡した。東部地域を担当する浅賀勢津子さん(65)は「地域の方の生きがいづくりを支えるとともに、活動の中で自分自身の生きがいなどについても考えていけたら」と話した。 その他の推進員は次の通り。 東部 佐々木成子、三輪智美
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SPAC演劇アカデミーが入校式 23歳以下「オーバーエイジ枠」も
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は21日、高校生らを対象にした演劇塾「演劇アカデミー」の入校式を静岡市駿河区の県舞台芸術公園で行った。SPACの俳優らから直接、演技指導などを受ける。 従来対象としてきた高校生に加え、23歳以下の「オーバーエイジ枠」を新設し計12人が入校した。実技や英語、小論文などを幅広く学ぶほか、海外の芸術教育機関との交流も予定している。期間は来年3月まで。 入校式では、校長を務める宮城聰芸術総監督が「演劇は他者を理解する一つの道具。自分自身の世界を広げるために、演劇や芸術を使ってほしい」と激励。静岡文化芸術大4年の荒井日菜子さん(21)は「自分の良いところを伸ばし、
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花や風景を繊細に表現 静岡で21日まで愛好家水彩画展
静岡市の50~80代の絵画愛好家でつくる「スケッチの会」の水彩画展が16日、静岡市役所市民ギャラリーで始まった。21日まで。 会員18人の風景画など個性豊かな作品約40点が並ぶ。寺の参道に咲き誇るアジサイを色鮮やかに描いたり、風に吹かれて揺れるススキの風景を繊細に表現したりした作品が目を引く。 同会は月2回、公園などでスケッチをしたり、雨の日に屋内で静物画などを描いたりして活動している。藤原正幸会長(73)は「足を運んだからこそ表現できるその場所の空気感など、作品が持つ深みを楽しんでほしい」と話した。
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「健康づくりサポーター」日本旅行静岡支店に登録証 いきいきフォーラム21
福祉団体や行政機関などでつくる「しずおか健康いきいきフォーラム21」はこのほど、静岡県民の健康づくりを支援する「しずおか健康づくりサポーター」として2024年度新たに登録された日本旅行静岡支店(静岡市葵区)に登録証を贈った。 日本旅行は地域課題の解決に貢献するため、高齢者らがゲーム感覚で認知機能のチェックなどを行えるクラウドサービスを開発した企業「トータルブレインケア」(神戸市)と業務提携している。同支店は、認知症対策のサポートを通じて県民の役に立ちたいとして参加した。 同支店で行われた交付式で、沼田篤寛支店長は「県民の健康増進に向け、自分たちにできることを一歩ずつ取り組みたい」と意気込
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被災の輪島塗職人「支える」 静岡で14日まで漆器展示販売
能登半島地震で被災した石川県輪島市の伝統工芸「輪島塗」の職人を支援しようと11日、輪島塗漆器の展示販売会が静岡市葵区の静岡モディで始まった。輪島市の5事業者らの被災を免れた商品約250点が並ぶ。14日まで。 漆を塗り、磨き上げる工程を繰り返して生まれる艶やかな光沢が特徴の椀(わん)や盆などが展示されている。同展示販売会は静岡市駿河区の内装業「ノーブル」の遠藤栄己代表取締役(77)が、知り合いの輪島塗職人から地震による悲惨な被害状況を聞き、企画した。収益は全て事業者らに還元されるという。遠藤さんは「優れた技術を絶やさないためにも、ぜひ商品を手に取ってもらえたら」と話した。
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静岡人インタビュー「この人」 医学と陸上の両立を講演した 内山咲良さん(東京都)
東大医学部在学時に日本学生陸上競技対校選手権大会(日本インカレ)の三段跳びで優勝。研修医として藤枝市立総合病院で働き、4月から東京北医療センター産婦人科で専攻医として勤務する。県立大で1月に講演し、文武両道の秘けつを学生に伝えた。神奈川県出身。26歳。 -どんな大学時代だったか。 「入学直後は学部と大学で別々にある陸上部に両方所属し、多数の授業を受けながら塾講師のバイトもしていた。しかし忙しさから生活がうまく回らなくなり、心を壊してしまった。そこからは目標を『医者になる』と『日本インカレ出場』の二つに絞って努力した。今は手広く挑戦したことも、自分を見つめ直すために必要なプロセスだったと思
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ドイツ兵の墓石に案内板 在日大使館が寄贈「110年の管理に感謝」 静岡市葵区
第1次世界大戦時に捕虜となり、静岡市内での収容所生活中に亡くなったドイツ兵グスタフ・マタイス海軍1等砲兵=当時(22)=の墓石がある静岡市葵区沓谷の旧陸軍墓地広場で5日、墓石の案内看板の除幕式と献花(同実行委主催)が行われた。 案内看板には収容所の歴史やマタイスさんの生い立ちなどを日本語とドイツ語で表記。墓石を約110年にわたり維持管理を続けてきた地元自治会などへ感謝を込めて在日ドイツ大使館が寄贈した。式典に参加した同大使館国防武官のラルフ・ペルジケ空軍大佐は地元住民らが見守る中、墓石へ献花し、「共に追悼できることは深い日独の友情の表れだ」と謝意を示した。 マタイスさんや他のドイツ兵ら1
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「阿波おどりで能登支援を」 70人、静岡で舞披露
静岡市阿波おどり協会「静岡連」(高田幸明連長)は31日、能登半島地震の被災地支援を目的とした「チャリティー阿波おどり」を、静岡市葵区の中心市街地で開いた。県内の阿波おどり愛好家グループ5団体から約70人が参加し、にぎやかな舞を披露した。 編みがさをかぶり浴衣や法被を着た参加者は、太鼓や笛の音に合わせて踊りながら、呉服町名店街などを約2時間練り歩いた。募金箱を持ったスタッフが一緒に移動し、通行人らに寄付の協力を呼びかけた。見物客はリズムに合わせて手をたたいたり、動画を撮影したりしながらパフォーマンスを楽しんだ。高田連長は「被災地のために何かできることをしたいと思った。少しでも支援の力になれた
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五月人形で集結 大谷、山本選手や石川出身力士「活躍期待」 静岡市・久月静岡店
5月の端午の節句を前に人形メーカー「久月」(東京都台東区)は29日、今年活躍が期待される人物をモデルにした五月人形を並べた「今年の期待大将」展を静岡市葵区の久月静岡店で始めた。4月1日まで。 モデルは米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手と山本由伸選手、能登半島地震の被災地を応援しようと選んだ石川県出身力士の大の里関、遠藤関、輝関の計5人。人形の高さはいずれも約30センチで、同社の職人が本人の表情を再現することなどにこだわって制作した。大谷選手と山本選手が身につけている甲冑(かっちゅう)は、ドジャースのユニホームの色を意識して白や青を基調とした。3人の力士は3月に延伸開業した北陸新幹線の模型
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若者の平和活動、意義強調 高校生大使がメンバー募集 静岡県庁
高校生平和大使静岡派遣委員会は28日、県庁で記者会見し、4月1日から始まる第27代高校生平和大使と2024年長崎派遣代表メンバーの募集を呼びかけた。23年8月に国連欧州本部を訪問した高校生らも出席し、若者世代が平和活動を行う意義を強調した。 第26代高校生平和大使の中野愛子さん(16)=静岡雙葉高1年=は、昨年8月にスイスのジュネーブにある国連欧州本部で、焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくした「ビキニ事件」についてスピーチしたことを報告。「被ばく者の高齢化が進む中、私たちの世代が過去を知り、行動を起こすことの大切さを感じた」と力を込めた。23年長崎派遣代表の東井上遥華さん(17)
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記者コラム「清流」 情報が届くことの価値
高校生の時、知人の家が火災に見舞われた。友人間で情報が錯綜(さくそう)する中、地元紙が安否や当時の状況を伝えてくれた。報道機関のありがたさを実感した瞬間だった。 実際に記者として勤めると、「報道」に対して自問の日々だった。報道することでむしろ被害者やその家族を傷つけないかなど、報道の意義に悩む事件事故の取材も多かった。 そんな時、ある事件の取材で被害者の知人男性に話を聞く機会があった。「びっくりした」「周りもみんな受け止め切れていない」-。率直な思いを聞いた時、心の底から報道の使命を感じた。「知りたい人に知りたい情報が届く」ことの意義を肌で感じた。 これからも悩み続けるだろうが、「情報
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初期農耕の多様性、日韓比較で解明期待 静岡で国際シンポ 研究成果を意見交換
静岡市駿河区の市立登呂博物館で16日に開幕した、日韓の初期農耕文化研究の連携や遺跡間交流の促進を図る国際シンポジウムは最終日の17日、静岡大登呂農耕文化研究所の主催で両国の大学教授らを招き、「農耕空間の多様性と弥生農耕の形成」について最新の研究成果を意見交換した。 同研究所所長の篠原和大教授は、弥生時代は稲作だけでなくアワやキビなどの畑作が多くの地域で複合的に営まれていたことが研究で分かってきたと説明。また稲作と畑作の割合は地形や環境などによって遺跡ごとに多様であったとし、「同じように稲作と畑作が同時に行われていた韓半島(朝鮮半島)の農耕文化と比較研究することで、分かることもあると思う」と
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アニメ「ヒロアカ」とコラボ 静岡鉄道がラッピング電車運行 出発式に山下大輝さん
静岡鉄道は17日、人気テレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」のキャラクターがデザインされたラッピングトレインの出発式を静岡市葵区の同社運転運輸営業所で開いた。主人公緑谷出久役の声優山下大輝さん(34)=浜松市出身=が参加し、静岡県内外から来場した約200人と運行を祝った。 主要キャラクターをそれぞれ配した7種類の電車を6月16日まで運行する。式では緑谷出久のラッピング車両がお披露目され、車両の中から山下さんが登場。「中づり広告も全てアニメ仕様で壮観。作品愛を感じるデザインを楽しんで」と話した。来場者は実際に乗車し、一日駅長に任命された山下さんの合図で出発した貸し切り運行を楽しんだ。 期間
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「登呂遺跡」利活用 日韓で議論、初の国際シンポ開幕
2023年に発見80年を迎えた国指定特別史跡「登呂遺跡」(静岡市駿河区)の利活用策や学術的価値を探る日韓初の国際シンポジウム(市立登呂博物館主催)が16日、同区の同博物館で始まった。韓国から、同国で本格的な農耕文化が始まった遺跡の一つとされる「松菊里(ソングンニ)遺跡」(忠清南道扶余郡)の関係者を招き、登呂遺跡側の関係者と意見交換。交流を深め、両遺跡に新たな価値を創出していくことを確認した。17日まで。 初日は「日韓における史跡の整備と活用の今後」と題し、両遺跡の行政関係者や大学教授がパネル討論した。 1999年からの登呂遺跡の再発掘調査に携わった市観光交流文化局の岡村渉局次長は、現在の
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もらった愛情 還元したい 常葉大静岡 卒業式
常葉大と同大の大学院、短期大学部は15日、卒業・修了式を静岡市駿河区のグランシップで行った。市内の草薙、瀬名、水落の3キャンパスで学んだ卒業・修了生ら計1505人が新たな進路に向けて、一歩を踏み出した。 大学、大学院、短期大学部の各代表者が、江藤秀一学長から卒業証書などを受け取った。江藤学長は「先行き不透明な時代が待ち受けているが、本学で身につけた力を存分に発揮し、自信を持って未来に羽ばたいてほしい」と激励した。 4月から県内の特別支援学校に勤める教育学部の磯部光里さん(27)は「今まで先生や友人、家族がくれた優しさや愛情を、今後は周りの人に還元していきたい。高い目標へ向かってチャレンジ
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書作、力強く美しく 静岡・駿府博物館で蘇峰会書道展開幕
第47回蘇峰会県書道展(蘇峰会、静岡新聞社・静岡放送、駿府博物館主催)の入賞作品展が12日、静岡市駿河区の同博物館で始まった。24日まで。 徳富蘇峰賞と県知事賞、市長賞の計8点は全期間展示し、ほかの大賞と優秀賞計315点は前後期に分けて紹介する。12~17日の前期は園児から小学6年生までの作品を展示。後期は18日の休館日を挟み、19~24日まで中高生や大学生、一般の作品を展示する。 前期は「よいこ」という指定語句を太い字体で力強く表現した作品や、「夢と希望」という文字を丁寧な筆遣いで美しくしたためた作品などが並ぶ。同会事務局の担当者は「園児による伸び伸びとした表現や大人による熟練の技など
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7人制ラグビー 高校生ら熱戦 静岡で全国クラブユース開催
ラグビーや食を通じてオーストラリアとの交流促進に取り組む「オージーデイ実行委員会」(奥村聡実行委員長)は9日、「第1回U-19全国クラブユース選手権7人制ラグビー大会」を静岡市駿河区の草薙総合運動場球技場で開催した。静岡県内外の高校生らでつくる6チームが出場し、白熱した試合を繰り広げた。 人数がそろわずラグビーの試合が難しい高校生らに向けて、7人制の大会を企画した。試合は15人制と同じフィールドの広さで14分間で行い、タックルなど激しい攻防が展開された。競り合いの末にトライやゴールが決まると、観客から拍手や歓声が起こった。 試合の合間には、同国で高い人気を誇るスポーツ「オーストラリアンフ