鈴木志穂
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新茶の手摘み・手もみ体験「おいしくなあれ」 静岡市子連
静岡市子ども会連合会(北原昇会長)は12日、同市葵区大原の茶畑で茶摘み体験会を開いた。市内の親子約50人が参加し、近くの共同製茶工場も見学して地元の特産品に親しんだ。 大原第1共同製茶組合の田中健一組合長(71)から手ほどきを受け、柔らかな新芽を丁寧に摘み取った。工場では蒸した生葉を軽く火にかけ、もみ込みながら水分を飛ばす作業を経験した。子どもたちは「お茶のいい香りがする」「おいしくなれ」と話しながら、熱心に手のひらをすり合わせて茶葉の形を整えた。 西豊田小5年の徳田拓海君(10)は「初めての経験ばかり。お母さんが料理する茶葉の天ぷらを食べるのも楽しみ」と笑顔を見せた。
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静岡の大河内小中生が茶摘み 感謝込め、上級生が手ほどき
静岡市葵区平野の大河内小中の児童生徒20人が8日、同校に隣接する茶園で茶摘みを体験した。 児童生徒は地元の茶農家や茶摘みを経験している上級生から手ほどきを受け、かごを持って茶園に入り、新芽を次々と手摘みした。晴天の中、ときおり汗を拭いながら楽しそうに作業を進め、約3時間で新芽53キロを収穫した。中学3年の福嶋瑠香さん(14)は「今年で最後の茶摘み。地域の皆さんや先生方に感謝しながら摘んだ」と話した。 同校では長年、児童生徒が地元の名産に愛着と誇りを持つことを目的に茶の栽培や茶摘み体験を行っている。今回摘み取った生葉は製茶され、各家庭に配布したり学校で飲んだりするという。 (社会部・鈴木
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電子図書館「予算不足」7割 静岡県内、価格割高で蔵書伸び悩み 紙とデジタル両立難しく 静岡新聞社アンケート
静岡県内で電子図書館を運用する10の市立図書館のうち7割が運営課題に「予算不足」を挙げていることが、5日までに静岡新聞社のアンケートで分かった。流通や印刷のコストを考えると、紙より安価なイメージのあるデジタル媒体。しかし、図書館用の電子書籍の値段は紙の本の約2~3倍と割高で、各館の蔵書数は伸び悩む。県内の公立図書館が、紙とデジタルの両立にあえぐ実態が浮き彫りになった。 電子図書館の運営に関する問題点を複数回答可で聞いたところ「予算不足」が最も多く7館。次いで「資料数が少ない」6館、「1人当たりの業務量増加」と「利用方法の周知が困難」が各5館と続いた。 予算不足を理由に「資料数が少ない」と
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「電子図書館」悩み多く 来館せずとも貸し出し可能、利点多い一方… 静岡県内、予算や契約上の制限など課題
静岡県内でデジタル書籍のサービスを運用している10の市立図書館のうち7割が、予算不足を課題と認識していることが5日までに判明した電子図書館。システム導入のために予算や人員を増やした施設はほとんどなく、現場からは「紙と電子の両方を充実させるのは難しい」との声が漏れる。県外では、維持管理の困難さから電子図書館を休止した館もある。 3月から電子図書館をスタートさせた静岡市立図書館。図書館流通センター(東京都)が提供するシステムを導入し、小説や実用書などの電子書籍1525点を購入した。購入費用501万円の半額を国の交付金でまかなった。電子書籍は契約上、2年間もしくは52回の貸し出しで使用できなくな
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創作童謡26曲を披露 静岡県童謡の会、葵区で35周年記念公演
静岡県童謡の会はこどもの日の5日、創立35周年記念コンサート(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市葵区の江崎ホールで開いた。 会員15人が作詞作曲した童謡26曲を、児童合唱団や静岡ゆかりの音楽家らが披露した。創作童謡に加え、「藤枝わかば合唱団」の小学生11人が「赤とんぼ」などの有名曲を元気よく合唱し、来場者約100人を楽しませた。同会は創立以来、富士山や駿河湾フェリー、蒸気機関車(SL)など子どもたちが親しみやすい郷土の自然や文化を題材に童謡を創作している。恩田征弥会長(80)は「歌うことを制限されたコロナ禍を経て、大きな口で童謡を楽しんでいるみんなの姿が見られてうれしい」と目を細めた。
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静岡理工科大グループ 静岡駅北口再開発ビル「M20」新校舎披露 美容実習室も整備
静岡理工科大グループは26日、4月に静岡市葵区の再開発ビル「M20」内に開校した「SISTグループ静岡駅前キャンパス」の完成披露会を同所で行った。難波喬司市長や関係者約170人が訪れ、新たな学びやの開設を祝った。 新校舎には同大情報学部の研究室や静岡デザイン専門学校の全10学科を設置。2024年度から同専門学校が新設した美容系学科用に、美容サロンを再現した実習室も整備し、施術や接客の実践的な技術習得を目指す。最新設備がそろった校舎を見学した参加者は「ここでどんな若者が育つのか楽しみ」と期待を膨らませた。 式典で杉浦哲理事長は「新キャンパスをランドマークに、グループ全体で地域社会の発展に貢
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静岡県内企業、PR戦略学ぶ 錦鯉とねおさんも登壇 静岡市でセミナー
静岡県内企業のPR戦略をテーマに静岡放送が2月に放送したテレビ番組「私たち、これで知ってもらいました。~ヒットの歴史紐解きます~」から派生したセミナー(静岡新聞社・静岡放送主催)が26日、静岡市葵区で開催された。県内の経営者などが参加し企業PRのこつを学んだ。 お笑いコンビ「錦鯉」と動画クリエーターのねおさんが登壇。Z世代に人気のねおさんは「インサイトを意識しメインターゲットの年齢や生活習慣に合わせた発信が重要」とSNSの効果的な運用法を説明した。 「地元・静岡で愛されるために大切にしていること」を主題にした討論ではフジドリームエアラインズ(同市清水区)や春華堂(浜松市中央区)の担当者が
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静岡県内山岳遭難129件 23年度 県防止対策協が総会
静岡県山岳遭難防止対策協議会は25日、2024年度の総会を県庁で開き、23年度の山岳遭難発生状況が報告された。県内の遭難事故件数は129件(前年度比5人増)で、過去10年間で2番目に多かった。コロナ禍でいったん減少した登山者数が回復し、遭難事故件数も増えているという。 県警地域課によると、山岳遭難に伴う負傷者は41人で前年度より5人増え、死者・行方不明者は前年度と同じ10人だった。富士山での発生が最も多く85件で、そのうち28件が高山病や低体温症など高所ならではの病気だった。 総会には県や県警、県山岳・スポーツクライミング連盟など関係団体の担当者ら約30人が出席。坂上雅信県警山岳遭難救助
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静岡県西部4地点、今年の最高気温 磐田「熊野の長藤」が見頃、半袖姿で観賞も
静岡県内は19日、東シナ海に中心を持つ高気圧に覆われた影響で暖気が流れ込み、日照にも恵まれて気温が上昇した。県内各地で夏日となり、浜松や磐田など県西部の4地点では今年の最高気温を記録した。 磐田市池田の行興寺では国の天然記念物「熊野(ゆや)の長藤」が見頃を迎えた。暖かな日差しの中、帽子をかぶったり半袖姿になったりして、境内に広がる〝藤色のカーテン〟を楽しむ家族連れらの姿が見られた。 各地の気温は、浜松で26・8度、佐久間で26・1度、磐田で25・9度、天竜で25・8度。それぞれ5月下旬から6月下旬並みとなった。静岡地方気象台によると、20日も各地で夏日が続く見込みで、21日以降は低気圧の
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商業教育尽力の功労者7人表彰 静岡・駿河区で研究会総会
静岡県内高校の商業科教諭などでつくる県商業教育研究会(松浦真一郎会長)と県高校教育研究会商業部会の定期総会・研究協議会が13日、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開かれた。 商業教育に長年従事したとして石原一義さんや吉原隆さんなど計7人を表彰した。松浦会長から表彰状を受け取った石原さんは「生徒に熱い指導をする先生方を近くで見てきた。今後も商業教育の発展のため尽力していきたい」と話した。 静岡文化芸術大の小浜朋子教授が「これからの時代のユニバーサルデザイン」と題して講演した。
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初取引合わせ「新茶どうぞ」 茶娘姿の職員提供 静岡市の金融機関
静岡茶市場(静岡市葵区)で12日朝に行われた新茶初取引に合わせ、市場近くの金融機関では茶娘の衣装に身を包んだ職員が来店者に新茶を振る舞った。 静清信用金庫では、同区の本店営業部など3店舗で本山茶と茶菓子を提供。本店営業部では営業推進部の鈴木ことみさん(22)が茶葉の良さを引き立てるため湯の温度を丁寧に調節して呈茶し、「香りが高い」「色もきれい」と来店者から好評を得ていた。 同区の茶問屋街にあるしずおか焼津信用金庫安西支店では、来店者がロビーでゆったりと風味豊かな新茶を楽しんだ。伊東和磨支店長(50)は「安西は歴史あるお茶の街。新茶の魅力をアピールして地域貢献につなげたい」と話した。 (
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静岡まつり大御所役・宍戸さんが桜を記念植樹 2025年にも開花
静岡まつりの大御所花見行列で7日に大御所役を務めた俳優の宍戸開さんらが同日、静岡市葵区の駿府城公園で桜の記念植樹を行った。 華やかな時代衣装を身に着けて徳川家康役となった宍戸さんは「晴天の中、このような大役を担えて光栄。10年、20年、30年と時間をかけて立派な木に成長してほしい」とあいさつした。濃いピンク色が特徴的な品種「神代曙(じんだいあけぼの)」の苗木に、宍戸さんがスコップで土をかけると、観客から拍手が沸いた。御台所役の古川怜さんも同席した。 同市は、2015年の徳川家康の没後400年を契機に駿府城公園一帯を桜の名所にしようと植樹活動を進めている。今回植樹した桜の木は来年春から花を
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厳かに 稚児舞楽奉納 静岡浅間神社・廿日会祭 児童 堂々5演目
静岡市葵区の静岡浅間神社の廿日会祭(はつかえさい)は5日、最終日を迎え、地元の児童4人が国の重要無形民俗文化財「稚児舞楽」を厳かに奉納した。 稚児を務めたのは小倉橙也君(葵小4年)、佐藤直太君(同4年)、松岡准平君(同3年)、平尾優斗君(静岡大付属静岡小5年)の4人。太鼓と笛の音に合わせ、優美な衣装を揺らしながら「納曽利」や「還城楽」など5演目を境内の舞殿で披露した。小雨の中観覧した地元住民や観光客などが「堂々として素晴らしい」「一生懸命練習したのだろう」と拍手を贈った。 4人は同日、子どもの成長を祈願する「古式稚児行列」にも参加し、中心市街地から同神社までを練り歩いた。(社会部・鈴木志
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「花まつり」 釈迦の誕生祝う 静岡市民文化会館
静岡市静岡仏教会(会長・渡辺是宏本覚寺住職)は3日、釈迦(しゃか)の誕生を祝う「花まつり」を葵区の市民文化会館で開いた。 法要には同会を構成する約200の寺院の関係者やリリー幼稚園(同区)の園児ら計約400人が列席。園児の献灯や献花に続き、釈迦の誕生時に甘い雨が降っていたという言い伝えにちなみ、壇上の華やかな花御堂で同会の会員らが釈迦の像に小さなひしゃくで甘茶をかけた。花御堂はロビーにも設置され、参列者が次々に手を合わせた。 法要後には円恵寺(富士宮市)住職で日蓮宗専任布教師の塚本智秀さんによる法話や、島田市出身の津軽三味線奏者大塚晴也さんの演奏なども披露された。
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でかっ! 図書館に実寸ホッキョクグマ 静岡で企画展、日本平動物園と連携
静岡市葵区の市立中央図書館は23日まで、子どもの読書活動を推進するため、動物の標本や関連書籍の紹介コーナーを館内出入り口付近に設けている。23日の「子ども読書の日」に合わせ駿河区の日本平動物園と連携して企画した。 約40年前に同園で初めて展示されたレッサーパンダ「安安(アンアン)」の剝製や、オオアリクイの骨などを展示。雄のホッキョクグマ「ロッシー」の実寸大パネルも来館した親子連れの人気を集めている。動物の生態を紹介する図鑑や絵本も合わせて並べた。 27日には小学生以上を対象に「動物園の楽しみ方」がテーマの講座を同園職員が開く。申し込みは5日から、同館ホームページなどで受け付ける。 (社
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「稚児舞楽」4児童 稽古真剣 「廿日会祭」で5日奉納 静岡浅間神社
静岡浅間神社(静岡市葵区)の例大祭「廿日会祭(はつかえさい)」で、最終日の5日に国の重要無形民俗文化財「稚児舞楽」を奉納する地元の児童4人が本番に向けて稽古に励んでいる。 稚児を務めるのは、小倉橙也君(葵小4年)、佐藤直太君(同4年)、松岡准平君(同3年)、平尾優斗君(静岡大付属静岡小5年)。2日の練習では太鼓と笛の音に合わせ、細かい動作を指導者と確認した。松岡君は「緊張するけど、たくさん練習したので多くの人に見てもらいたい」と話した。 天下太平や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る稚児舞楽は、460年以上の歴史がある。5日午後3時ごろから境内の舞殿で行われる。 (社会部・鈴木志穂)
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汗ばむ陽気♪桜眺めてくてく 静岡・内牧地区、ソメイヨシノ咲き始め
静岡市葵区の内牧地区で31日、内牧桜ウオーク大会(お茶の里内牧桜花プロジェクト主催)が開かれた。晴天の下、地区内外から集まった老若男女約450人が茶畑と桜の木に囲まれた全長4キロのコースを歩いた。 地区内には、ソメイヨシノなど約350本の桜並木があるが、この日はまだ咲き始め。参加者は膨らんだつぼみや、一足早く開花を迎えた桜を観察したり、写真を撮ったりしながら歩を進めた。コースの途中では、地元住民が冷たい緑茶や手打ちそばを振る舞った。美和中吹奏楽部員や市民バンドも演奏で大会を盛り上げた。 同プロジェクト代表の海野猛さんは「今回は満開には少し早かった。改めて内牧の美しい桜並木を見に来てもらえ
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新一年生の安全祈り ランドセルに思い込める 静岡市駿河区の泉秀寺
静岡市駿河区の泉秀寺は31日、新入学児童の交通安全や健やかな成長を願う「ランドセル祈祷(きとう)」を同寺で行った。市内の新1年生13人と保護者が参列し、事故や病気のない新生活を祈願した。 新年度から使う色とりどりの真新しいランドセルを前に市川博道住職が読経し、子どもたちは緊張した表情で手を合わせた。市川住職は「大般若」の経典を児童一人一人の頭の上に置き、健康と学業成就を願った。 長田西小の新1年生となる伊藤大悟君(6)は「ランドセルを背負って学校に通うのが楽しみ。縄跳びと算数を頑張りたい」と笑顔を見せた。
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患者ら癒やす美しい調べ 静岡出身・音楽家2人 済生会病院で演奏
病院や障害者支援施設の利用者がアートに触れる機会を創出する活動に取り組む「NPO法人アートコネクトしずおか」は28日、静岡市駿河区の静岡済生会総合病院でミニコンサートを開いた。静岡ゆかりの音楽家が美しい調べを奏で、患者が抱える不安や悲しみを癒やした。 ピアニストの小泉美佐子さん=同市葵区出身=とバイオリニストの橋本知歩さん=同市駿河区出身=が、エドガーの「愛のあいさつ」やベートーベンの「ロマンス」などクラシック9曲を演奏した。子どもから高齢者まで多くの患者や医師が足を止め、息のあった音色を楽しんだ。 ピアノを習っている通院患者の林賛宣君(6)は「メロディーに合わせて悲しい表情をしたり楽し
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無人ミニ図書館オープン 静岡・草薙総合運動場内 スポーツや健康関連本など 交流の場に
静岡市駿河区の草薙総合運動場内にこのほど、無人の図書館「みにとしょ」が開館した。蔵書はスポーツや健康に関する本を中心に約260冊。地域住民や施設利用者の憩いと交流の場として機能することが期待される。 同運動場の指定管理者の東京ドーム・東急コミュニティー・静鉄共同事業体が試合観戦や運動教室などスポーツ利用だけでなく、地域に根付く公園として気軽に利用できるよう草薙球場の外野スタンド下に設置した。常駐スタッフはいないため、利用者が「貸し出しノート」に本のタイトルや日付を記入して借りる。本の寄贈も随時受け付ける。運動や医療に関する書籍や絵本、児童書などが対象という。 静鉄プロパティマネジメントの