テーマ : 清水エスパルス

⚽J1清水 後半に連続失点 降格圏へ再転落

 明治安田J1リーグは8日、各地で第32節の9試合が行われ、清水は川崎に2―3で敗れ、自動降格圏の17位に後退した。

川崎―清水 後半33分、川崎に勝ち越しゴールを許し、肩を落とす清水の選手=川崎・等々力(写真部・小糸恵介)
川崎―清水 後半33分、川崎に勝ち越しゴールを許し、肩を落とす清水の選手=川崎・等々力(写真部・小糸恵介)


②等々力(川崎2勝)▽観衆19022人
川崎 17勝6分け8敗(57)3(1―0 2―2)2 清水 7勝11分け13敗(32)
▽得点者【川】遠野(2)山村(1)小林(5)【清】白崎(3)カルリーニョス(3)


 ■後半連続失点 逆転許す
 またもリードを守り切れなかった。清水は後半に一度は逆転しながら、あっさりと川崎にひっくり返された。最近の試合で続いている守備のもろさを改善できず、リカルド監督は「賢さが欠け、流れを渡してしまった」と嘆いた。
 狙っていた展開に持ち込めていたはずだった。川崎に先制される折り返しは誤算だったが、後半の立ち上がりで一気に形勢を変えた。中盤でボールを奪取すると、縦に速い攻めで同点、そして逆転ゴールにつなげた。
 リードしても「戦い方を変えないというのはチーム内で話していた」(MF白崎)と守りに入らず、前進する姿勢は失わなかった。しかし、痛かったのが後半31分のCK。マークを相手に外され、フリーでゴールに放り込まれた。流れにのまれるように2分後に勝ち越し点を奪われた。
 台風15号の被害が静岡市清水区を中心に発生してから初めての試合。「結果で清水を活気づけられるように」と誓って臨んだ一戦だったが、無情の逆転負けが待っていた。
 ラストスパートが必要なリーグ最終盤で連敗を喫し、これで4試合勝ちなし。消化試合が一つ少ないものの、勝ち点の近いチームが軒並み勝利したことで再びJ2自動降格圏の17位に転落した。残りは3試合。FW北川は「一つ勝てば状況は変わる」と必死に前を向いた。

 ■カルリーニョス 1得点1アシスト
 清水のFWカルリーニョスが1得点1アシストの活躍を見せた。ただチームの結果に結び付かず、「受け入れられない。残念」とうつむいた。
 後半4分、FW北川との連係で左サイドを突破し、中央への正確なパスでMF白崎のゴールをお膳立て。12分には「良い場所でボールを受けることができた」とゴール前に位置取り、DF山原のクロスを流し込んだ。
 後半途中にピッチに座り込み、担架で運ばれて交代したが、大事には至っていないもよう。磐田との次戦に向けて「ある時間を有効に使い、清水を救うことだけを考えて前進する」と強調した。

 ■権田 腰痛め途中交代
 清水のGK権田が前半に川崎の選手と接触し、腰を痛めた。前半終了時に顔をしかめながらピッチを後にし、ハーフタイムでGK大久保と交代した。
 前半41分の相手CKで、捕球して駆け出した際に相手選手とぶつかった。その際に痛がるそぶりを見せ、追加時間には交代を求めるジェスチャーをした。
 権田は日本代表として出場した9月23日の国際親善試合米国戦で腰付近を強打し、代表を途中離脱していた。クラブによると、週明けに検査をする予定という。

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