テーマ : 清水エスパルス

⚽清水エスパルス まさかの3失点、 自動昇格へ足踏み J2第40節

 明治安田J2リーグ第40節第1日は28日、5試合が行われ、2位の清水が1-3で熊本に敗れ、29日に試合のある町田のJ2優勝が決まった。残り2試合の清水は勝ち点70のままで、同78の町田を逆転する可能性がなくなった。自動昇格争いはわずか1点差で清水、磐田、東京Vが並ぶ大混戦となっている。
 ②アイスタ(1勝1敗)▽観衆13996人
 熊本 12勝10分け18敗(46) 3(1―1 2―0)1 清水 19勝13分け8敗(70)
 ▽得点者【熊】阿部(1)平川(7)伊東(2)【清】中山(8)

清水―熊本 後半、ゴール前で相手DFに阻まれる清水・北川(45)=アイスタ日本平(写真部・二神亨)

 【評】清水は今季最多タイの3失点を喫し熊本に逆転負けした。
 立ち上がりから相手を押し込み、クロスバー直撃など何度もゴールに迫った。そして前半26分、中山が中央から流し込んで先制。しかし、前半終了間際にCKからヘディングを許して追いつかれた。
 流れが相手に傾きかけると、後半11分にカウンターから失点。22分にはミドルシュートで加点された。反撃を試み、終盤にはパワープレーも使ったが、実らなかった。

清水―熊本 前半、先制ゴールを決める清水・中山(右)=アイスタ日本平(写真部・二神亨)
今季初の逆転負け 秋葉監督 残り2戦 結束求める  J1昇格とJ2残留を目指すチームの一戦で、もろさを目立たせたのは昇格を争う清水の方だった。今季初の逆転負け。他会場の結果で辛うじて2位を保ったが、自動昇格へ不安のよぎる3試合ぶりの黒星だ。
 前節いわき戦の大勝を思い起こすような迫力ある攻めで、前半は清水が試合をほぼ支配した。26分にはペナルティーエリア内でパスを受けたMF中山が左足で正確にトラップしながら体を反転させ、シュート。巧みにゴールに流し込む自身2戦連発弾で、幸先よく先手を取った。
 しかし、前半の追加時間にCKからゴールを割られ、試合を振り出しに戻されると暗転していく。後半には相手を封じ込めていた清水のプレス強度が下がった一方で、相手の守備がより効果的に機能し、主導権は入れ替わっていった。
 そうした中で11分、22分と連続失点。ともに自陣でボールを失ったことが起点となる痛恨で、「重要な時間帯、場面で自分たちにミスが出た」とMF白崎。その後の反撃も実らず、先制時は17勝3分けという今季の「勝ちパターン」が崩れた。
 「この敗戦は返ってこない。ここからどういう振る舞いをするのか。40節まできてバラバラになるのはあり得ない」と秋葉監督。肩を落としてピッチを周回する選手たちに対し、サポーターもブーイングに代わり応援歌の大合唱を響かせた。
 (市川淳一朗) 清水―熊本 熊本に逆転負けした清水イレブン=アイスタ日本平(写真部・二神亨)
清水―熊本 後半、熊本にリードを許す展開に厳しい表情の清水・秋葉監督=アイスタ日本平(写真部・二神亨)
清水―熊本 熊本に逆転負けした清水イレブン=アイスタ日本平(写真部・二神亨)
清水―熊本 後半、熊本に勝ち越しゴール許し円陣を組む清水イレブン=アイスタ日本平(写真部・二神亨)

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