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⚽清水エスパルス GK沖 準備抜かりなし ルヴァン杯富山戦 移籍後初出場  敗戦も120分間無失点

 J2清水に今季新加入したGK沖悠哉(24)が、24日のルヴァン杯富山戦で移籍後、公式戦初出場を果たした。延長戦でも決着がつかずに突入したPK戦で8人目のキッカーを務め、相手GKに止められて敗れる悔しいデビュー戦となったが、120分間は無失点。「キーパーはいつチャンスが回ってくるか分からない」と来るべきリーグ戦での出番に向け、準備に抜かりはない。

ルヴァン杯富山戦で移籍後初出場した清水の沖。リーグ戦出場に向けた準備に抜かりはない=三保グラウンド
ルヴァン杯富山戦で移籍後初出場した清水の沖。リーグ戦出場に向けた準備に抜かりはない=三保グラウンド

 本拠地アイスタでの試合終了後、ほかの選手がクールダウンや帰り支度をする中、ピッチにはコーチとともに居残り練習をする沖の姿がある。リーグ戦はここまでGK権田修一が全試合フル出場と、経験豊富な守護神の壁は厚い。それでも「日々のトレーニングでイメージをしているが、いざピッチに立たないと分からない見え方がある」と試合感覚を磨くことを怠らない。
 J1鹿島から「自分が成長するために」完全移籍した。鹿島のアカデミー育ちで、世代別日本代表も経験。高いキック精度を生かしたロングフィードも持ち味の一つだ。
 「1人ではゴールを守れない。チームで声をかけ合って勝つ」と臨んだ富山戦。雨で滑りやすいピッチ状態だったが、安定したプレーでチームを最後方から鼓舞し続けた。
 秋葉忠宏監督は練習姿勢や日常の振る舞いを通じて信頼を深め、移籍初年度ながら副主将に任命した。あるクラブスタッフは「今どきの若者でここまで礼儀正しい選手はいない」と人間性を絶賛する。「(リーグ戦に)出られていないのは何かが足りていない」と自身に厳しく向き合う沖。ゴールマウスを守る覚悟は常に持ち続けている。
 (小沢佑太郎)

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