テーマ : 清水エスパルス

⚽清水サポーター2万人 願いかなわずため息 J1昇格PO決勝

 2日に東京都の国立競技場で行われたサッカーのJリーグ1部(J1)昇格プレーオフ決勝で、清水エスパルスは1―1で東京ヴェルディと引き分け、J2リーグ年間順位の上位が勝者となる規定でJ1復帰を逃した。敵地にもかかわらずスタジアムには約2万人の清水のサポーターが詰めかけたが願いかなわず、スタンドはため息に包まれた。

東京V―清水 J1昇格を逃し、肩を落とす清水イレブンとサポーター=2日午後、東京・国立競技場(写真部・二神亨)
東京V―清水 J1昇格を逃し、肩を落とす清水イレブンとサポーター=2日午後、東京・国立競技場(写真部・二神亨)

 会場には清水のユニホームシャツやグッズを身に着けた観客が集結。南サイドスタンドを上段まで埋め尽くし、オレンジ色の無数の旗を揺らしながら大声援で選手たちを後押しした。しかし、試合終了の笛の音が響くと静まりかえった。
 家族で訪れた三島市の会社員坂田里実さん(62)は「最後のPKの判定はチームやサポーターの1年を左右するジャッジだった。最後の最後に失点する昨季からの悪い癖が抜けきれなかった」と肩を落とす。三島市若松町の会社員長谷川弥久さん(33)と妻の葉月さん(26)は「1年で復帰できなかったので、良い選手たちが抜けていくのでは」と心配し、「今回昇格できなかったということは、J1でも厳しいということかもしれない。昇格だけを目指すのではなく、その先を見据えたチームづくりをしてほしい」と願った。
 清水は今季、J2優勝での昇格を目標に掲げていたが、リーグ戦4位で終えて自動昇格できず、プレーオフでも敗退となった。31年目でクラブの過去最低の成績に終わり、試合後、山室晋也社長は「ファン・サポーターやパートナーに申し訳ない。それに尽きる」とわびた。
(運動部・市川淳一朗)

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