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⚽清水エスパルス 新設指導ポストの中田氏「弱点なくす、強み生かす」 選手個々の能力向上へ

 J2清水は8月、トップチームに新設の指導ポストとなるプレーヤーデベロップメントコーチを置き、元京都監督の中田一三氏(50)に委ねた。選手個々の能力向上を目的とした、新たな指導者配置の狙いは何なのか。

練習後に秋葉監督と会話する清水の中田一三プレーヤーデベロップメントコーチ(右)=三保グラウンド
練習後に秋葉監督と会話する清水の中田一三プレーヤーデベロップメントコーチ(右)=三保グラウンド

 同コーチは、選手の技術や戦術理解などを高めることを目指す。J1神戸が昨年から若手に特化したヤングプレーヤーデベロップメントコーチを置くなど例はあるものの、国内で設けるクラブは限られている。
 配置は秋葉監督の強い意向から実現した。期待するのは、首脳陣が求めるプレーを選手と共有するための橋渡し役。映像などを用いながらチームの戦い方に沿ったパフォーマンスかどうかをすり合わせ、改善を図っていく。秋葉監督は「僕らはどうしてもチーム全体に目が向く。メンタルケアも含め、個人にアプローチしてほしい」と話す。
 中田氏は三重県出身で、現役時代にDFとしてJリーグの6クラブでプレー。引退後は自身のスクールを立ち上げるなど指導者の道を歩み、2019年には当時J2の京都を1季率いた。選手を指導する上で念頭に置くのは「弱点をなくすことが大切。課題を克服しながら強みを生かし、自信をつけていかないと」との考え方だ。
 就任し、まずは試合に絡んでいる選手を中心にパフォーマンス向上に努めている。チームが目標とする今季のJ1昇格への貢献に目を向けつつ、「選手はクラブにとっての資産。寄り添いながら価値を高めていけたら」と先を見据える。
 (市川淳一朗)

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