テーマ : 清水エスパルス

⚽J2清水昇格へ “レジェンド”市川コーチ導く セットプレーなど担当

 J2清水のコーチに今季から就いている元日本代表DF市川大祐氏(43)が、1年でのJ1復帰を目指すチームを支えようと奮闘している。セットプレーの攻撃面や一部の練習メニューの指揮などを担い、いまだ健在のキック技術の指導にも力を注いでいる。

練習の指導に当たる清水の市川大祐コーチ=三保グラウンド
練習の指導に当たる清水の市川大祐コーチ=三保グラウンド

 全体練習後、DFやGKの選手のキック練習に市川コーチが付き添う姿はよく見られる光景だ。「ボールを受ける選手が背後を突く動きをしているのに逃している場面がある。ボールの質や種類を含め、これから(練習を)やっていくことが重要と思って」。試合や練習での気付きを踏まえ、現役時代にクロスの名手として鳴らした技術を惜しみなく選手たちに伝えている。
 意識しているのは、「一方通行にならないこと」。選手としっかりと会話をした上で、「こういうボールは蹴れた方が良いよね」などと働きかける。現役引退後の2017年から育成年代の指導に携わってきた経験が生きている。
 4月に秋葉監督が就任して以降、攻撃時のセットプレーのデザインは市川コーチの役割となった。自身にとって初めての経験の中、「選手が迷いなくプレーし、強みを出せるような状況にしている」と言う。成果はリーグ戦13試合でセットプレーから5得点と、確実に表れている。
 就任から半年。選手と関わる時間の中で、「よりコミュニケーションをとりやすくなっている」と実感する。チームは現在7位。さらなる浮上に向け、選手たちを後押ししていく決意だ。

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