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小野伸二選手引退 恩師らねぎらう「サッカー楽しむこと体現」

 サッカー元日本代表でJ1札幌の小野伸二の現役引退を受け、出身地沼津市の恩師は「サッカーを楽しむことを体現した」と〝永遠のサッカー少年〟の長い現役生活をねぎらった。

沼津仲見世商店街のトークショーに登壇する清水在籍時の小野伸二(右)と高木英大さん=沼津市
沼津仲見世商店街のトークショーに登壇する清水在籍時の小野伸二(右)と高木英大さん=沼津市

 「教えたことはすぐ吸収した」。小野が所属した今沢サッカースポーツ少年団の元監督で沼津サッカー協会の高木英大理事長(66)は小学生時代を振り返る。プロ入り後も親交は続き、フェイエノールト所属時に沼津市の選抜選手を連れてオランダを訪れた際は、子どもたちにチームグッズをプレゼントする後輩思いの一面も見せた。
 「サッカーを楽しむ姿勢をサポーターにも見せてくれ、私も彼の成長を楽しませてもらった。よくやったと言いたい」と教え子をたたえた。
(東部総局・尾藤旭)
高校時代の恩師「みんなに恩返しを」
 清水商高(現清水桜が丘高)時代の恩師大滝雅良さん(72)は「お疲れさまでした。その一言に尽きる」と教え子をねぎらった。当時から類いまれな才能を見せてきたが、全国高校選手権は3年間出場できず。「全国の皆さんに(小野を)見てもらいたかった」との思いは現在も消えていない。
 1999年、シドニー五輪アジア1次予選のフィリピン戦で相手に後方からタックルを受け、膝に重傷を負った。「ああいうプレー(タックル)をしてはいけない」と前置きしながらも、当時はけがをした本人に「ばかたれ。調子に乗るなよと神様が与えた試練だ」と、あえて厳しい言葉をかけたという。
 今後については「仲間に恵まれたサッカー人生。みんなに恩返しするんだぞと言いたい」と語った。
(浜松総局・大山雄一郎)

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