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首相パーティー 立民が追及強化 規範抵触、「脱法」疑い

 立憲民主党は、岸田文雄首相に関係するパーティーに批判の矛先を向けている。首相就任後も大規模な政治資金パーティーを開催しているとして、自粛を求める大臣規範に抵触していると追及。就任祝賀会に対しては「脱法」と疑いの目を向ける。自民党派閥のパーティー裏金事件と合わせ、自民の「金権体質」(泉健太代表)を浮き彫りにする狙いだ。
 「2022年に7回もパーティーを開いた。異常なペースだ」。野田佳彦元首相は26日の衆院予算委員会で首相に迫った。
 首相の政治団体「新政治経済研究会」の22年分政治資金収支報告書によると、同年に開催した7回のパーティー中、6回は1回で1千万円以上を集める「特定パーティー」。21年開催分も含め計約1億5510万円の収入を報告した。首相は「勉強会を続けてきた」とするが、野田氏は「大臣規範を守っていない」と指摘。「首相はお金集めにエネルギーを割く余裕があるのか、不思議で仕方がない」と皮肉る。
 22年6月に地元広島で開催された就任を「祝う会」は会費1万円で、約1100人が参加したとされる。主催した団体から収益の約320万円が、首相が代表の自民党支部に寄付された。
 首相は予算委で「地元政財界が発起人となり、政治団体とは異なる任意団体が開催した純粋な祝賀会だ」と主張した。ただ山田勝彦衆院議員は収支報告書に記載されていないとして「闇パーティーだ」と非難。大西健介政調会長代理は「違法でなくても脱法」、山岸一生衆院議員は「巧妙な錬金術」と攻め立てた。
 立民は4月の衆院3補欠選挙をにらみ、首相らへの追及を強める構えだ。笠浩史国対委員長代理は27日、「政治とカネの疑惑を解明していく。説明責任を果たさせることが予算審議と合わせて重要だ」と記者団に強調した。

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