テーマ : 事件事故しずおか

「SNS型詐欺」など静岡県警 連携捜査を加速 組織改編

 静岡県警は今春の定期人事異動に伴う組織改編で、交流サイト(SNS)などでつながり「闇バイト」で実行役を募る「匿名・流動型犯罪グループ」の捜査態勢を強化し、戦略的な取り締まりを加速させる。県警少年サポートセンターの体制整備を進めるとともに、少年警察補導員を県の児童相談所(3人)と県教委(1人)に初派遣し、多様化する少年非行などの問題に他機関と連携して対処する。
 匿流グループに関連する特殊詐欺の広域的な連携捜査の加速と同時に、刑事部捜査4課を中心とした組織犯罪対策局内に新設班などを設け、専属捜査員も拡充し実態解明などを進める。
 インターネットやSNSを悪用した各種犯罪への態勢整備で、サイバー空間への対処能力向上を図る。被害が急増する「SNS型投資詐欺」や「国際ロマンス詐欺」には生活安全部と刑事部の連携強化と情報共有を徹底し、被害防止対策と摘発加速を両輪で進める。
 要人警護などに備え、機動隊などの態勢を充足。雑踏警備に関する業務はテロ対策も踏まえて警備課に移管する。初動捜査や現場鑑識の執行態勢強化にも重点を置いた。交通部門では、人身事故の一括捜査を試行し、運転免許事務のデジタル・高度化も加速させる。

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