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浜名湖の高校生殺人 バイク倒しトラブルか 直後に知人と姿消す

 湖西市新居町中之郷の浜名湖畔で袋井市鷲巣の男子高校生(17)の他殺体が見つかった事件で、男子高校生が5日未明に滞在していた浜松市内の友人宅で、止めてあったバイクを倒したことなどをきっかけにトラブルに巻き込まれた可能性が高いことが14日、関係者への取材で分かった。遺体の発見現場周辺を調べる捜査員=14日午前11時ごろ、湖西市の表鷲津湖岸公園
 滞在先には、同年代とみられる友人を含めた複数の国籍の知人が集まっていたとされる。トラブルの直後、男子高校生が知人とともに姿を消したとの情報もあり、湖西署捜査本部が事件との関連を慎重に調べる。
 男子高校生の死因は溺死で、13日の司法解剖時点で死後1週間程度が経過していた。遺体には、生前に殴られるなど外部からの強い打撃を加えられてできる複数の皮下出血が確認され、顔周辺にもあったとみられる。
 男子高校生は4日午後7時ごろ、家族に「遊びに行く」と言って自宅を出たのを最後に帰宅しなかった。外出時点で家族は男子高校生の皮下出血を確認しておらず、捜査本部は外出後に何者かに殴られるなどしてあざができたとみている。
 関係者によると、男子高校生は静岡県西部の私立高から2023年末ごろ、通信制高校に転校したという。捜査本部は、男子高校生の最近の交友関係を中心に捜査するとともに、家族や知人などから事件前後の状況について聞き取りを続ける。
 遺体の発見現場に隣接した表鷲津湖岸公園では14日、前日に続いて捜査が行われ、捜査員が湖内に入って遺留品を捜索するなどした。関係者によると、発見現場付近は潮流が外から巻き込むように流れ込んでいるという。ただ、潮流が複雑に変わり漂流物が全く異なる方向に流れることもあり、捜査本部は事件に関連したとみられる場所を広範囲に調べている。【表】浜名湖・男子高校生殺人事件の経過

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