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記者コラム「清流」 電池1本、火事のもと

 昨年火災が発生した湖西市環境センターリサイクルプラザの復旧工事のため、市は約8億5000万円の見積額を市議会に示した。出火原因は不燃ごみに混入したリチウムイオン電池。1本の電池が多額の税金を必要とする被害を生んだ。
 スマートフォンやスピーカー、携帯型扇風機など、充電式の機器を日常的に使う時代となった。手持ちの機器を見てみると、電池の場所や分解方法が分からない製品も多い。各自治体は分別の徹底を呼びかけているが、同様の火災は毎年各地で発生している。
 復旧工事で市は、火災発生時に延焼を防ぐ設備への変更を予定しているという。4月に変わったごみ出しルールの浸透も欠かせない。同時に、電池を分別しやすい設計など、処分時の火災を防ぐ工夫が製造段階から必要だと感じている。
(湖西支局・杉崎素子)

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