テーマ : 事件事故しずおか

裾野の自治会で400万円使途不明 業務上横領などの疑いも

 裾野市の千福が丘区自治会で400万円以上が使途不明金となっていることが19日、複数の区関係者への取材で分かった。区費や市の交付金が私的流用された可能性があり、自治会から相談を受けた裾野署は業務上横領などの疑いもあるとみて、調べている。
 関係者によると、使途不明金は3月上旬の会計監査で発覚した。区費などを管理する口座残金が改ざんされた疑いがあり、発覚時点で約418万円の行方が分からなくなっていた。2023年4月から24年2月にかけ、数十万円ずつ複数回に分けて引き出されていたという。自治会は3月中旬以降、同署に届け出て関係資料を提出した。
 自治会は口座を管理していた女性事務員を出勤停止処分とした。当時の自治会長は任期途中で辞任した。自治会は回覧やホームページで区民に使途不明金の発生を通知した。口座の入出金を精査し、不明金総額を調べるなどとしている。
 市によると、同自治会の入会対象になる住民登録者は1061世帯の2442人。市内有数の規模で23年度は市から運営費として162万円を交付した。市は自治会に決算報告書の提出を求めている。

事件事故しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞