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人身事故6年間で35件 静岡市駿河区の県道交差点、今年も4件

 静岡市駿河区中野新田の県道交差点で10月に歩行者の女性が大型トラックにはねられて死亡した事故で、過去約6年間に同交差点で計35件の人身交通事故が起きていたことが29日、県警への取材で分かった。今年は10月末現在で4件発生している。交通企画課の担当者は「事故が少ないとは言えない場所」と説明し、慎重な通行を呼びかけている。

現場診断で事故の再発防止対策を考える参加者=29日午前、静岡市駿河区
現場診断で事故の再発防止対策を考える参加者=29日午前、静岡市駿河区

 県警交通企画課によると、同交差点で2018~23年10月末までに発生した人身交通事故形態別の内訳は、追突が22件、右左折時が5件、出合い頭が4件など。年間8件ほどの発生が続いた後、21年からは減少傾向だった。21年12月には直進する乗用車と横断歩道を渡る自転車が衝突し、自転車の運転手が重傷を負う事故もあった。
 静岡南署は29日、道路管理者や県トラック協会など関係機関と再発防止策を考える現場診断を行った。地元自治会から注意看板の設置要望があったほか、交差点を進行する車両が速度を落とすような仕組みの検討などを求める声が上がった。
 事故は10月16日午前9時45分ごろ発生。交差点の右折レーンで信号待ちをしていた大型トラックが右折した先の横断歩道上で無職女性(86)と衝突し、女性は頭を強く打って死亡した。

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