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人身交通事故件数、負傷者数 静岡県内ワーストの焼津署 事故削減へ危機意識共有

 焼津署管内の人身交通事故件数、負傷者数の増加率が昨年、県内警察署のワーストとなったことが23日までに分かった。焼津署は深刻な事態と捉え、年末に実施していた朝と夕を中心に展開する「レッド・ボイスパトロール」の継続実施を決めた。事故発生が通勤通学と帰宅時に多いことに着目。音声を通じてドライバーや歩行者などに危機意識の共有を図っていく。
 昨年の同署の人身事故件数は793件で前年比17・3%増、負傷者数は988人で同17・2%増。時間帯別で発生件数を見ると、最も多かったのは「16~18時」で126件、次に「6~8時」で113件、「8~10時」で112件と続く。事故の類型別では「出合い頭」が260件と最多。
 同署は「ボイスパトロール」でパトカーから、昨年の市内交通事故件数の増加を知らせるとともに、交通ルール順守を呼びかける内容を音声で流す。比較的事故発生が多いとされる東名高速焼津インター周辺や国道150号といった市内幹線道路を中心にパトカーの赤色灯を回した警戒活動も実施していく。
 岩見貴雄交通課長は「事故を減らすためには、交通量が多くなる朝夕に呼びかけ続けていくしかない」と語る。

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