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熱海土石流 静岡県検証委の議事内容、全面公開方針撤回 知事「判断委ねる」

 熱海市伊豆山の大規模土石流を巡り、川勝平太知事は11日の定例記者会見で、県が設置した行政対応検証委員会(委員長・青島伸雄弁護士)の議事内容を報告書作成後に全面公開するとしていた方針を事実上撤回し、議事の透明性確保について「全て検証委の判断に委ねる」と述べた。
 検証委に関しては、県職員OBの事務局員が各委員の意見書を公表せずに廃棄したり、議事録を残さない会合を開いていたりした問題が分かっていて、議事の全面公開を約束した知事の方針との整合性が問われていた。
 川勝知事は2月の記者会見で記者側に「結論が委員全員一致か一部から異論が出たかでは意味合いが違う」と指摘された際、「ありていに全ての事実を報告する。検証の過程を明らかにしたい」と答えていたが、この日は「検証委は県から独立している。命令することはできない」と述べた。意見書の廃棄については「検証委の見識で行った」として県の関与を否定した。
 一方、これまでは再検証が不要とする認識を示してきたが「委員に再検証が必要だという認識があれば、当然すべきだ。報告書に満足しているわけではない」とも説明した。

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