テーマ : 熱海土石流災害

熱海・伊豆山「警戒区域」 ライフライン復旧工事始まる

 熱海市伊豆山の土石流被災地に設けられている立ち入り禁止の「警戒区域」で9日、ライフラインの復旧工事が始まった。市は9月1日に区域解除を予定していて、避難生活を強いられている住民が一日も早く帰還できるよう急ピッチで工事を進める。

ライフライン復旧工事が始まった警戒区域内の現場=9日午前9時ごろ、熱海市伊豆山
ライフライン復旧工事が始まった警戒区域内の現場=9日午前9時ごろ、熱海市伊豆山

 区域内の中心を通る市道岸谷本線の約150メートル区間で、土砂が流入した水道とガスの本管を敷設替えする。市は6月下旬までに工事を終える予定で、7月から住宅の修繕工事が行える環境を整える方針。
 初日は道路の掘削や損傷した古い管の撤去などが行われた。今後、電気や通信の復旧工事も行い、9月1日までに完了させたいとしている。区域内には46棟が土石流に流されずに残っていて、同日時点で32棟のライフラインが復旧する見通し。今回の工事区間より下流側のエリアは、道路や河川の整備工事の進捗(しんちょく)に合わせて実施する予定。
 市危機管理課の小林敦課長は「少しでも多くの建物にライフラインをつなげ、被災者が一日も早く帰還できるよう関係機関と連携して進めていく」と話した。
 市によると、9日現在、132世帯、227人が避難生活を送っている。

いい茶0

熱海土石流災害の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞