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辞職表明の川勝知事に熱海市長が苦言 住民説明会「来なかった」【熱海土石流】

 5月に任期途中で辞職する川勝平太知事について、熱海市の斉藤栄市長は25日の定例記者会見で、同市伊豆山の大規模土石流の対応で積極的な関与がなかったと指摘し、「知事にとって伊豆山土石流の優先順位は必ずしも高くなかったのではないか」と苦言を呈した。
 斉藤市長は2021年7月の発災後、「土石流の件で知事からの接触や連絡はほとんどなかった」と明らかにした。県と市が被災地の復旧復興に向け、10回以上重ねた住民説明会に「知事は一度も来なかった」と振り返った。土石流の起点となった逢初(あいぞめ)川源頭部を含む上流域を砂防指定地に追加するよう川勝知事に要望を続けたが、「変化がなく、対応されていない状況」とも述べた。
 富士山の世界遺産登録や伊豆半島の世界ジオパーク認定などで川勝知事の功績を評価した一方、「リニア問題で結果的に本県のイメージダウンを招いた。そして不適切発言が今回の辞職につながった」とした。川勝知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)については、特定候補の支援有無には言及せず、新知事の理想像に「出身地に限らず、伊豆、東部を含めた県全体の発展を目指してくれる方」を挙げた。

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