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熱海土石流 起点上部の盛り土 市「県に撤去要望」

 熱海市伊豆山の大規模土石流の起点付近に残っている盛り土を巡り、同市の窪田純一観光建設部理事は9日、県が行政代執行で撤去する不安定土砂の上部にある盛り土について「県に撤去の要望を行っていきたい」と述べた。市議会11月定例会で米山秀夫氏の一般質問に答えた。
 県の行政代執行では、起点付近の不安定土砂約2万立方メートルを来年5月ごろまでに撤去する予定。現在は工事用道路の整備に向けた伐採作業を行っている。
 一方、不安定土砂の上部には廃棄物が埋められている約1万立方メートルの盛り土がある。県は「安定している」として、今回の行政代執行の対象外としている。ただ、一部住民から崩落を心配する声が上がっているため、市は行政代執行の先を見据えて全体的な安全確保を図りたい考え。
 起点の北側には未完のまま放置されている宅地造成地があり、南側には排水設備やのり面施工に問題がある太陽光発電施設などがある。「事業者や土地所有者に配慮し、まともな行政指導が行えない状態にあるとの印象を受けかねない」と批判した米山氏に、窪田理事は「現土地所有者に対し、県と協力して是正指導を行っていく」と述べた。

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