テーマ : 熱海土石流災害

熱海復興加速へ協力 川勝知事会見で強調 土石流被災地 警戒区域解除契機に

 熱海市伊豆山の土石流被災地に設けられている「警戒区域」が9月1日に解除されることに関し、川勝静岡県知事は記者会見で、市の復興まちづくり計画に盛り込まれている逢初(あいぞめ)川拡幅などの事業推進に向けて「アクションを起こす大きな節目になる」と述べ、市と協力して復興の動きを加速させていく考えを強調した。
 同計画は、県が行う河川拡幅と川の両岸に幅4メートルの道路を整備する市の工事が柱。県と市は2024年度末までの完成を目指しているが、用地買収率が約3割にとどまっている。川勝知事は「市の動きを支える準備はできている。9月1日以降、現場に入るなどして地元の意見をしっかり受け止めて対応していく」と述べた。
 一部被災者と土木技術者は今月17日、現行計画では住宅を建てられない土地が増え、被災者の帰還率の低下を招いているとして、河川の暗渠(あんきょ)部分を増やすなどして用地買収する土地をできるだけ少なくする修正案を市に提出した。これについて、川勝知事は「重要な提案だと思っている。上手に修正案を取り入れ、安全が確保できるのかどうか非常に慎重な検討が必要」としつつ、「目下のところ、(修正案に)変える動きにはなっていない」と述べた。

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