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熱海土石流 被災地公園緑地WS始まる「住民意見 復興に反映を」 安心安全な交流の場/災害忘れぬ施設

 熱海市は25日、同市伊豆山の土石流被災地に整備する公園緑地に関するワークショップ(WS)を市役所で開いた。被災者や地域住民計14人が参加し、安全安心を確保しつつ地域コミュニティーの再生に資する空間の創出に向けて意見を出し合った。

被災地に整備する公園緑地について意見交換する参加者=熱海市役所
被災地に整備する公園緑地について意見交換する参加者=熱海市役所


 市復興まちづくり計画では、今年9月までに計画、設計を作成する予定になっている。WSは8月までに計3回開催する。市は10月以降、用地測量や買収を進め、2024年冒頭に工事着手し、25年度中におおむねの完成を目指している。
 市は逢初(あいぞめ)川上流部と中流部の上部、下部の計3カ所に公共スペースを整備する方針。初回のWSでは「昔ながらの原風景の再建」「災害を忘れない施設」「子どもが安心して遊べる広場」などを求める意見が出た。
 参加者の一人、中田剛充さん(81)は「安心安全が大前提。住民が集い、交流できる場所がほしい」と思いを語った。23、24の両日に開かれた復旧復興に関する住民説明会では、被災者が斉藤栄市長に対し、住民との対話を増やし、復興事業に意見を反映するよう求める声が多く上がった。中田さんは「ただ言いっ放しでは何にもならない。具体的に実施に移してもらうことが大切だ」と話した。被災者の太田かおりさん(57)も「まずは復興計画をしっかりしたものにしてほしい。住民の意見を無駄にせず取り入れてほしい」と強く求めた。

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