テーマ : 熱海土石流災害

温泉の永続祈願 熱海・伊豆山 走り湯神社で例大祭

 熱海市の伊豆山温泉の元湯「走り湯」を守る走り湯神社で14日、例大祭が行われた。走り湯温泉組合の関係者ら約20人が参列し、地域の重要な資源である温泉の永続を祈願した。

走り湯の湯だまりから湯をくみ上げる原宮司=熱海市伊豆山
走り湯の湯だまりから湯をくみ上げる原宮司=熱海市伊豆山

 境内での神事に続き、湯煙が立ちこめる走り湯の洞窟前で「湯くみ式」を行った。原嘉孝宮司が長い柄の付いたひしゃくで湯だまりから高温の湯をくみ上げ、温泉利用施設が持ち寄った木だるに注いだ。
 走り湯は日本三大古泉の一つに数えられ、1300年以上の歴史があるとされる。2021年7月の大規模土石流で2本ある源泉のうちの1本が土砂に埋まり、昨年10月から復旧工事が行われている。
 組合によると、既に地下約600メートルまでの掘削工事を終え、72度の湯が1分間に200リットル湧出しているという。全体の工事は6月上旬に完了する見通し。中島英雄組合長は「歴史ある走り湯は伊豆山の看板。しっかりと管理していきたい」と話した。

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