テーマ : 新聞一面掲載記事

鎮魂祈り 復興誓う 能登地震3カ月 被災地で入社・入庁式

 能登半島地震の発生から1日で3カ月となり、被災地は新年度を迎えた。石川県の自治体や企業は、辞令交付式や入社式を実施し、担い手に加わった若者たちが復興へ向けて力強い決意を示した。一方、雇用の受け皿となる地元企業の苦境はなお続き、支援を求める声が高まる。地震発生時刻の午後4時10分には、鎮魂の祈りがささげられた。

「輪島朝市」周辺の焼け跡に向かい、手を合わせる男性=1日午後、石川県輪島市
「輪島朝市」周辺の焼け跡に向かい、手を合わせる男性=1日午後、石川県輪島市
石川県輪島市の辞令交付式で、決意表明する新規採用職員代表の松野光さん=1日午前、輪島市役所
石川県輪島市の辞令交付式で、決意表明する新規採用職員代表の松野光さん=1日午前、輪島市役所
「輪島朝市」周辺の焼け跡に向かい、手を合わせる男性=1日午後、石川県輪島市
石川県輪島市の辞令交付式で、決意表明する新規採用職員代表の松野光さん=1日午前、輪島市役所

 カニカマの開発で知られる水産加工「スギヨ」は1日午前、七尾市の本社で入社式を開いた。オンライン参加も含めた新入社員7人を前に、杉野哲也社長は「いきなり復旧、復興という難題が待ち受けるが、果敢に立ち向かってほしい」と語りかけた。七尾市出身で自身も被災した得能孝太さん(22)は「愛着のある地元に貢献したい」と決意を述べた。
 市内中心部で大火災が発生するなどし、105人が犠牲となった輪島市では、市役所で辞令交付式が開かれた。松野光さんら事務職や看護師ら新規採用職員14人が坂口茂市長から辞令を受け取った。坂口市長は「震災前より魅力的で新しい輪島市を、私たちが市民の皆さんと一緒につくっていく」と訓示した。

いい茶0

新聞一面掲載記事の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞