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静岡県知事選9日告示 6新人混戦の可能性

 川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選は9日、告示される。いずれも無所属で、元副知事の大村慎一氏(60)=自民党県連推薦=と、前浜松市長の鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党、連合静岡推薦=、共産党県委員長の森大介氏(55)=共産党公認=らが立候補する見込み。このほか3氏が出馬予定で、最大6新人による選挙戦になる可能性がある。投票日は26日で即日開票され、15年ぶりに新知事が誕生する。

知事選を前に設置されたポスター掲示板=静岡市駿河区
知事選を前に設置されたポスター掲示板=静岡市駿河区

 リニア中央新幹線工事への対応をはじめ、浜松市の新野球場整備、人口減少や経済振興など県政課題を争点に、活発な論戦が繰り広げられる。立候補予定者の支援基盤を背景にした与野党対決や県西部と中部の地域間対決との見方を超え、どの陣営が全県的な支持を獲得するかが注目される。
 大村氏は総務官僚としての36年間に培った経験や知識、県内外に広げるパイプをアピール。川勝知事のもとで副知事を務めたが、県政の継承ではなく刷新や立て直しを主張する。
 自民党本部が推薦の方針を固めた。党国会議員、地方議員が組織的に動き、県中部の一部の企業が支援する。自民系の県内首長らが支持を表明している。
 鈴木氏は、衆院議員2期5年、浜松市長4期16年で築いた国との関係や豊富な実績を発信する。同市で手がけた産業政策の全県への拡大を訴え、決断力や実行力を訴える。
 市長4選を支えた県西部の経済界が擁立に動き、連合静岡と立民、国民両党、県議会ふじのくに県民クラブの旧民主党系でつくる選対本部が支援する。
 森氏は、11年ぶりの共産独自候補として投開票1カ月前に出馬表明した。リニア問題や浜松市の新野球場、浜岡原発再稼働に反対する立場で対立軸をつくる。党組織で選挙戦に臨む。
 このほか、政治団体「個人の尊厳党」代表の横山正文氏(56)が出馬を予定。無所属新人2氏も7日に出馬表明した。

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