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伊豆市長選 菊地氏が5選 投票率は過去最低の42・63%

 任期満了に伴う伊豆市長選は21日、投開票が行われ、無所属現職の菊地豊氏(65)が、無所属新人で元市議の森良雄氏(80)を破り5選を果たした。投票率は42・63%で、前回選を16・38ポイント下回り、同市合併以来過去最低となった。 ⇒【記者解説】4期の実績に評価、「半島防災」への対策急務 5選を果たし、花束を受け取る菊地豊氏=21日午後9時32分、伊豆市加殿  菊地氏は地元の商工、観光、農業関係など約30団体の推薦を得て組織戦を展開。防災、人口減少対策を掲げ、4期16年の実績をアピールして市内全域で支持を集めた。SNSで短い演説動画を投稿するなど、若年層にも訴求を図った。
 森氏は「5選阻止」を掲げて草の根選挙を展開し、現市政への批判票を取り込んだものの広がりを欠いた。 伊豆市長選開票結果当 8,425 菊地豊 65 無現⑤
  1,668 森良雄 80 無新
▽投票総数10,482▽有効10,093▽無効389
伊豆市長の略歴  菊地 豊氏(きくち・ゆたか)1981年に陸上自衛隊に入隊。第5普通科連隊長、内閣官房主任分析官などを歴任し、2007年に退職。08年に伊豆市長に初当選。同市(旧天城湯ケ島町)出身。防衛大卒。本柿木。 菊地氏「災害対策、産業振興 速やかに取り組む」  伊豆市加殿の菊地氏の事務所には午後9時20分ごろ、当選確実の一報が入り、集まった支援者から歓声が上がった。菊地氏は「幸せなまちをつくることで市民にお返しするのが役目。速やかに災害対策の強化と産業振興に取り組みたい」と決意を新たにした。 森氏「人口減や財政、今後厳しく」  森良雄氏は伊豆市瓜生野で取材に応じ、「応援してくれた支援者にごめんなさいと言わなければいけない」と敗戦の弁を述べた。市の課題として少子化などを挙げ、「人口減少や財政の問題は今後厳しくなるはず。市民も行政も覚悟が必要だ」と話した。

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