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池田議員起訴、立件10人に 自民裏金事件、捜査を終結

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で東京地検特捜部は26日、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で、安倍派(清和政策研究会)に所属していた衆院議員池田佳隆容疑者(57)=自民除名=と、政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)を起訴した。池田被告側への還流分を政治資金収支報告書に記載しなかったとして告発された森喜朗元首相や、安倍派の実力者「5人組」ら幹部7人については嫌疑なしで不起訴処分にした。告発した大学教授は検察審査会に審査を申し立てる方針。
 計10人が立件され捜査は事実上終結。今後の焦点は公判や検審に移る。
 両被告の起訴内容は、共謀して2018~22年、パーティー券の販売ノルマ超過分として計4826万円の還流を受けたのに、資金管理団体「池田黎明(れいめい)会」の収支報告書の収入に記入しなかったとされる。
 池田被告の事務所のパソコンが特捜部の家宅捜索前、ドライバーのようなもので壊されていたことも新たに判明。特捜部は証拠隠滅の恐れがあるとして両被告を7日に逮捕していた。池田被告は06年、日本青年会議所の会頭に就任。12年衆院選で初当選し当選4回。文部科学副大臣を務めた。

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