テーマ : 新聞一面掲載記事

野党、政倫審 要求強化へ 国会、裏金など焦点

 国会は、2024年度予算案の衆院予算委員会審議が中盤に入る。14日に岸田文雄首相が出席し自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた集中審議を開催。自民はアンケートと聞き取り調査の結果を近く公表する方向で、野党が政治倫理審査会の開催要求を強めそうだ。選挙支援が報じられた盛山正仁文部科学相と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係も焦点となる。

当面の主な国会日程
当面の主な国会日程

 13日は衆院予算委で首相以外の閣僚が出席して一般質疑を行う。衆院本会議では6月からの所得税減税を盛り込んだ所得税法改正案が審議入りする。14日の集中審議は政治資金問題がテーマ。16日には石川、長崎両県で地方公聴会を開く。
 自民は全所属議員アンケートの結果、政治資金収支報告書の不記載の人数は増えなかったと説明。党執行部による聞き取り調査は不記載があった現職82人、元職ら3人の計85人を対象とした。
 立憲民主党の岡田克也幹事長は10日、沖縄県沖縄市で記者団に「自民の調査はほとんど期待できない」と批判。裏金事件で解散を決めた安倍、二階両派幹部らは政治倫理審査会で説明する必要があると訴えた。
 これに対し、自民は出席を強制できないとして「ハードルは高い」(浜田靖一国対委員長)と慎重だ。野党側は与党が重視する予算案の月内衆院通過をにらみ、政倫審の開催要求を強化するとみられ、首相は難しい判断を迫られそうだ。

いい茶0

新聞一面掲載記事の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞