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JR静岡駅北口前に110m高層ビル 2030年度完成予定

 JR静岡駅北口前で計画が進む市街地再開発事業で、マンションや商業施設、オフィスなどが入る地上110メートルの高層ビルが建設されることが30日までに分かった。2030年度の完成に向け、24年中に都市計画決定や再開発組合設立などの手続きに入る。総事業費は現時点で270億円を見込み、国と静岡市が補助金を支出する。市は24年度当初予算案に関連費用約3億円を盛り込む予定。
110メートルの高層ビルなどが計画されているJR静岡駅北口周辺。左の葵タワーは高さ125メートル=31日午前、静岡市葵区(写真部・久保田竜平)
 事業予定地は葵タワーと松坂屋静岡店に挟まれ、現在は商業施設やオフィス、金融機関などが並ぶ。約4千平方メートルの敷地に地下1階、地上27階の複合ビルを新築し、7~27階に計270戸のマンション、下層階に商業施設やオフィスが入る計画。北側には店舗と機械式駐輪場を備えた地上2階建ての施設も造る。
静岡駅北口で計画される再開発事業の予定地
 実施主体は地権者12人による再開発準備組合で、野村不動産や旭化成レジデンスなどが事業協力者に名を連ねる。市によると、再開発事業の計画は15年ごろに浮上。新型コロナウイルス禍の影響などで思うように話が進まなかったが、今年1月に原案の縦覧が実施された。今後は6月に都市計画審議会での決定を経て10月に再開発組合が設立され、25年度以降に土地と既存建物の権利変換や解体、建設工事が始まる予定。
 (経済部・金野真仁)

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