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⚾沼津市立 相良を振り切る 高校野球静岡大会1回戦

部員10人で挑んだ相良。沢村主将(右)は悔し涙を流した=島田球場
部員10人で挑んだ相良。沢村主将(右)は悔し涙を流した=島田球場

▽1回戦(島田第1試合)
相良   000000001―1
沼津市立 01000020×―3
▽二塁打 石川2(相)杉山、垣内(沼)▽暴投 石川(相)泉(沼)
▽試合時間 2時間11分

 【評】沼津市立が粘る相良を振り切った。
 沼津市立は二回、杉山と泉の連打で先制。相良の主戦石川の巧みな投球術に何度も好機を逸したが、七回に4番垣内の適時二塁打で2点を加点した。泉、芹沢祐の継投で相良打線を最少失点に抑えた。
 相良は勝負どころで1本が出ず、石川を援護できなかった。
主砲垣内の一打 初戦の難しい空気を吹き飛ばす  六回までに1点をリードしながら、追加点の決定打を欠いていた沼津市立。もどかしい空気を吹き飛ばしたのは主砲垣内の一打だった。
 3打席目まではいずれも外野フライ。七回2死二、三塁で迎えた第4打席、垣内は「前の打席を気にせずに集中していた」と真ん中低めの球をすくい上げるように巧みに打ち返し、2点適時二塁打を放った。「投手陣が粘りを見せていた。力になれてよかった」
 内藤監督は「大会前は打撃が好調だった。これが初戦の難しさ」と振り返り、「反省を忘れず、挑戦者の立場で挑みたい」と次を見据えた。  部員10人 相良の夏終わる 唯一の3年沢村「一番の試合」  部員10人で挑んだ相良の夏が終わった。唯一の3年生で、新チームを引っ張ってきた主将沢村の目には涙が浮かんでいた。
 昨夏以降は他校との合同チームで大会に出場していたが、今年は1年生が3人入り、単独チームとして出場資格を得た。主将を託されたのが沢村だった。
 3点を追う最終回。石川、山田の連打などで1点を返す意地を見せるも沢村が飛球に終わり、力尽きた。「諦めずに最後までつないでくれた後輩に感謝したい。これまでで一番の試合だった」
 今春から指揮する長谷川監督は「プレーや姿勢で引っ張るキャプテン」と沢村をたたえ、「チーム全員が本当によく頑張った。勝たせてあげたかった」と唇をかんだ。
 (島田支局・池田悠太郎)

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