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⚾くふうハヤテユニホーム製造は浜松・レワード 創業半世紀「初のプロ用」 技術結集し挑戦を後押し

 プロ野球での66年ぶりの球団増設に伴い誕生した「くふうハヤテベンチャーズ静岡」。チームの顔となるユニホームは、浜松市中央区の老舗スポーツメーカー「レワード」が製造を担った。同社がプロのユニホームを手がけるのは初。アマチュア野球のウエア市場で高い評価を受けている地元発の技術が、本県初のプロ球団の船出を後押しする。

ユニホームを納品し、赤堀元之監督(右)に手渡す担当者=23日、静岡市葵区(レワード提供)
ユニホームを納品し、赤堀元之監督(右)に手渡す担当者=23日、静岡市葵区(レワード提供)
納品を前にユニホームの確認を行う担当者=22日午後、浜松市中央区
納品を前にユニホームの確認を行う担当者=22日午後、浜松市中央区
ユニホームを納品し、赤堀元之監督(右)に手渡す担当者=23日、静岡市葵区(レワード提供)
納品を前にユニホームの確認を行う担当者=22日午後、浜松市中央区

 「(プロ野球ユニホームの)ノウハウがない手探りの状況で、今できることは悔いなくできた」。こう振り返るのは同社企画部の多田敦志マネージャー。正式にオファーがあったのは昨年11月。発表までの時間的余裕がない中、デザインの打ち合わせやウエアの選定、採寸などを急ピッチで進め、選手一人一人の要望にも対応した。
 同社が「技術の粋を集めた」と胸を張るユニホームは、年間約140試合をこなすために耐久性を重視した。ビジター用はアマチュア野球トップ層のユニホームで実績がある素材を、ホーム用はストレッチ性に優れた新開発の素材を使用。胸のロゴには伝統ある刺しゅうを採用しつつ、帽子のマークはワンポイントで主張しすぎないデザインとし、従来のユニホームと一線を画した。
 創業は1973年。地道な営業活動と高い技術で取り扱いを増やし、今では高校野球で全体の2割以上を占める約千チームに着用され、ヤマハや静岡ガスなど県内外の強豪社会人チームのユニホームも扱う。
 他の大手スポーツメーカーと比べて企業規模は大きくないが、徐々に評価を高めてプロ球団のサプライヤーにまでなった。多田マネージャーは「公式戦で選手たちが当社のユニホームを着てプレーするのが今から楽しみ。この経験を生かし、新たな企画につなげていければ」と力を込めた。
(浜松総局・仲瀬駿介)

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