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⚾秋季高校野球静岡県大会 出場40校決まる 決定方式は議論呼ぶ

 秋季高校野球静岡県大会の出場校を決める県予選が28日まで行われ、出場40校が決まった。清流館と伊豆伊東が初出場。夏の甲子園に出場した浜松開誠館は県大会から登場する。
 出場校は次の通り。
 飛龍、富士宮北、富士市立、加藤学園、沼津東、知徳、日大三島、三島南、清水東、清流館、城南静岡、藤枝明誠、駿河総合、榛原、島田商、科学技術、浜松工、磐田東、袋井、磐田南、磐田西、聖隷クリストファー、常葉大菊川、浜松城北工、掛川東、浜松商、韮山、富士、星陵、伊豆伊東、沼津市立、常葉大橘、清水桜が丘、東海大翔洋、浜名、湖西、浜松市立、浜松日体、オイスカ浜松国際、浜松開誠館

新方式 県予選に再考求める声 初戦敗退校次の公式戦は来春
 今秋、変更になった県大会出場校の決定方式が議論を呼んでいる。県高野連は従来の東、中、西部の地区ごとの大会から県予選として一体化し、地域間の不均衡を解消。県出場校を40校に増やしてチャンスを広げた。一方で初戦に敗者復活の道がなく、静岡、掛川西、静岡商などの伝統校が相次いで敗退する事態となった。
 初戦に敗者復活がなくなったのは2020年。今年は初戦から強豪同士の“つぶし合い”が目立ち、静岡は常葉大橘、掛川西は浜松工に敗れて来春まで公式戦がなくなった。2年前に初戦敗退の悲哀を味わった常葉大菊川の石岡監督は「秋の段階で完成しているチームはない。どこも手探り」と秋の戦いの難しさを強調する。
 新チーム初の公式戦が負けたら終わりの大勝負となるだけに、静岡を破った常葉大橘の片平監督は「お互いに選手は(緊張で)ガチガチだった」と明かす。藤枝明誠の光岡監督も「今年は勝ったからいいが、この方式はきつい。秋は試合をやりながらチームは学び、成長していく」と実戦経験の重みを指摘する。東海大会を勝ち抜ける県勢を送り出す大会として、夏の甲子園出場校が県大会まで公式戦を経験できない点も懸念材料だろう。
 秋の地区大会の方式は、現場の要望を踏まえて試行錯誤を重ねてきた経緯がある。かつて8月上旬だった開幕を新チームの準備期間が短いとして下旬にずらした。審判員、会場の確保や球数制限(過密日程)も考慮し、試合数を減らさざるを得ない事情もあった。県高野連は「今の形がベストとは考えていない。(日程の確保などを)検討中」としている。
 (運動部・結城啓子)

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