テーマ : 高校野球 静岡

⚾富士宮西 16年ぶり16強 歴史塗り替える快進撃 全国高校野球静岡大会3回戦

富士宮西―三島南 16年ぶりの4回戦進出を決め、喜ぶ富士宮西ナイン=清水庵原球場
富士宮西―三島南 16年ぶりの4回戦進出を決め、喜ぶ富士宮西ナイン=清水庵原球場

 ▽3回戦(清水庵原第1試合)
富士宮西 112210010―8
三島南  000004000―4
▽三塁打 武井(富)田中(三)▽暴投 丸山(富)小川、兼子(三)▽野選 山田元(三)
▽試合時間 3時間23分

 【評】富士宮西は丸山、清水の好継投で三島南の反撃を封じた。
 両軍合わせて21四死球と大荒れの展開となったが、富士宮西は序盤、小技を絡め、敵失にも乗じて着実に加点した。七回に救援した清水が3回を2安打無失点に抑えた。
 三島南は6失策と守備が乱れて序盤に大量失点し、六回に4点を返すにとどまった。

小技と足 3時間23分熱闘制す 制球力の2年・清水 好救援
 3時間23分の熱闘を総力戦で勝ちきった富士宮西。16年ぶりの16強入りを決めたナインは、応援席に向かって歓喜の雄たけびを挙げた。「加藤学園とできるぞ」。エースで主将の丸山は、第1シードへの挑戦権獲得を声高らかに宣言した。
 かつてはシード校を脅かす難敵として存在感を示した名門も、部員減は避けられず。昨秋は9人。春に1年生8人が加わった。古殿監督は「身の丈に合った野球を」と細かいプレーを徹底。この日も小技や足で揺さぶり14四死球を引き出した。「それぞれがやるべきことを理解し、仕事をした」と指揮官が言うように、スクイズや犠飛で着実に加点し、リードを広げた。
 野手が総力戦なら投手も丸山、清水の継投で対抗した。直球で押す先発丸山に対し、2年の清水は制球力があり、緩急で勝負するタイプ。清水は「3ボールになってもストライクを取れる強みがある」と巧みにボール球を織り交ぜながら、相手の打ち気を逆手に取った。「先輩たちをもっと上に連れて行きたい」と清水。第1シード撃破へ、臆することなく向かっていく。(運動部・結城啓子)

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