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⚾浜松開誠館 決勝へ 松井、7回零封 秋季高校野球静岡県大会

 来春の選抜大会につながる第76回秋季高校野球静岡県大会は23日、草薙球場で準決勝を行い、浜松開誠館と藤枝明誠が決勝に進出した。浜松開誠館は初、藤枝明誠は3年ぶりの東海大会出場権を獲得した。浜松開誠館は主戦松井隆聖が7回を零封し、日大三島に7回コールド勝ち。大会最終日は24日、草薙球場で決勝の浜松開誠館-藤枝明誠、残り1枚の東海切符を懸けた3位決定戦の日大三島-聖隷クリストファーを行う。

日大三島―浜松開誠館 日大三島打線を零封した浜松開誠館の松井=草薙球場(写真部・宮崎隆男)
日大三島―浜松開誠館 日大三島打線を零封した浜松開誠館の松井=草薙球場(写真部・宮崎隆男)
日大三島―浜松開誠館 試合が終了して悔しさをにじませる日大三島ナイン=草薙球場
日大三島―浜松開誠館 試合が終了して悔しさをにじませる日大三島ナイン=草薙球場
日大三島―浜松開誠館 日大三島打線を零封した浜松開誠館の松井=草薙球場(写真部・宮崎隆男)
日大三島―浜松開誠館 試合が終了して悔しさをにじませる日大三島ナイン=草薙球場


 【評】浜松開誠館が序盤にたたみかけ、日大三島に快勝した。
 初回に無死一、三塁のピンチを無失点でしのいだ浜松開誠館は、直後に敵失から好機をつくり、竹内の押し出し四球で先制。さらに大迫、長部の連打で計5得点した。先発松井は初回以降は落ち着き、7回を零封した。
 日大三島は失策が失点につながり悪い流れを断ち切れなかった。

敵失に乗じ一挙5点 初回ピンチしのぎ流れ
 初回の大きなピンチを無失点でしのぎ、直後に浜松開誠館が一気にたたみかけた。要所で力を示したのは投打の主力。先発し7回を零封した松井は「点を与えなかったことで攻撃につなげられた」と安堵(あんど)の表情で試合を振り返った。
 日大三島の先頭小林に三塁打を打たれ、次打者に四球を与えていきなり無死一、三塁のピンチを招いた。通常なら1点覚悟の場面。だが内野は中間守備で三走の本塁突入に備え、バッテリーも「ゼロで抑えよう」と迷いなく勝負し後続を切った。
 流れを呼んだ開誠館は二回の攻撃で、2死から敵失に乗じて好機をつくり、押し出し四球で先制点を挙げた。なおも満塁。打席に立った大迫はスライダーを狙い通りに左前へ運び2人の走者をかえした。三塁から本職の捕手に戻り、打順も1番に起用され、責任は増すが「一つのチャンスをものにできた」と納得の打席だった。
 2季連続の県制覇まであと一つ。大迫は「ここから先輩たちを越えられるように頑張りたい」と、優勝に照準を合わせた。
 (運動部・吉沢光隆)

攻守に精彩欠く 日大三島
 日大三島は攻守に精彩を欠き、浜松開誠館に敗れた。打線は散発3安打に沈み、守っては4失策。永田監督は「手も足もでなかった。全ての面で監督の指導不足」と、完敗を認めた。
 初回の攻撃で先頭の小林が三塁打を放ち、続く島田の四球で無死一、三塁と先制のチャンスをつくったが後続を断たれた。二回の守備では2死から失策が出て出塁を許し、5失点。攻守の要を担う綱島は「自分のミスからチーム全体にミスが連鎖してしまった。立て直すのが難しかった」とうつむいた。
 指揮官は「綱島も(先発の)関野も去年から信頼して使ってきた選手。こういう結果になったのは自分(監督)の力不足」と選手を責めず、「元気出していこう」と奮起を促した。

 ▽準決勝(草薙第1試合)
 浜松開誠館 0501101―8
 日大三島  0000000―0
 (7回コールド)
 ▽本塁打 加藤(浜)
 ▽三塁打 小林(日)▽二塁打 長部、天野、竹内(浜)
 ▽試合時間 2時間4分

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