テーマ : 高校野球 静岡

記者コラム「清流」 部員14人の一体感

 新型コロナの影響による応援の制限がなくなった全国高校野球選手権静岡県大会で、球場の雰囲気が選手を後押ししたかのような試合を何度か見た。17日の2回戦は浜松江之島が延長10回タイブレークの末に敗れたが、シード校の聖隷クリストファーを苦しめた。
 15日の1回戦で12年ぶり夏の勝利を挙げた浜松江之島の部員は14人。野田航洋監督(30)は試合前、「球場にいる99%の人は聖隷が勝つと思っているが、みなさんに自分たちがやってきたことを見てもらおう」と言って選手を送り出した。
 相手の反撃を抑えるたび、選手たちは喜びを爆発させてベンチに戻ってきた。そんな姿にネット裏の観客は引きつけられ、拍手を送った。「自分たちの実力以上のものが出せた」。水野大智主将(3年)はすがすがしい表情で言った。
 (浜松総局・大山雄一郎) 

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