テーマ : 高校野球 静岡

⚾常葉大菊川 静岡市立振り切り16強 全国高校野球静岡大会3回戦

常葉大菊川―静岡市立 9回のピンチにマウンドに集まり、笑顔を見せる静岡市立の選手=草薙球場
常葉大菊川―静岡市立 9回のピンチにマウンドに集まり、笑顔を見せる静岡市立の選手=草薙球場
常葉大菊川―静岡市立 6回表常葉大菊川1死二塁、勝ち越しの適時打を放つ平出=草薙球場(写真部・小糸恵介)
常葉大菊川―静岡市立 6回表常葉大菊川1死二塁、勝ち越しの適時打を放つ平出=草薙球場(写真部・小糸恵介)
常葉大菊川―静岡市立 9回のピンチにマウンドに集まり、笑顔を見せる静岡市立の選手=草薙球場
常葉大菊川―静岡市立 6回表常葉大菊川1死二塁、勝ち越しの適時打を放つ平出=草薙球場(写真部・小糸恵介)

 ▽3回戦(草薙第1試合)
常葉大菊川110102001―6
静岡市立 200010000―3
▽三塁打 橘木(常)▽二塁打 佐藤(常)水戸2、通清水(静)▽暴投 内藤(常)長坂(静)▽捕逸 鈴木叶(常)
▽試合時間 2時間36分


 【評】常葉大菊川は静岡市立の粘りに苦戦しながらも反撃を振り切った。
 五回に同点とされた常葉大菊川は六回、平出、佐藤の連続適時打で2点を勝ち越した。終盤のピンチには救援久保が踏ん張り得点を許さなかった。
 静岡市立は4併殺を奪い、打線も食らい付いて好機をつくったが、あと一本が出なかった。

重苦しい展開 我慢し勝機
 鋭い打球が正面を突き、五回までに4併殺打。常葉大菊川は静岡市立に追い付かれて前半を終える重苦しい展開の中でも我慢を重ね、辛くも勝利をつかんだ。貴重な勝ち越し打を放った主将平出は「難しい試合は想定内。自分が引っ張る気持ちでいたので打てて良かった」と振り返った。
 悪い流れで迎えた五回終了時のクーリングタイム。菊川に焦りはなかった。「早めに継投へ持ち込ませよう」。そう声をかけ合い攻撃に備えた。迎えた六回、好機で平出は緩い変化球を鋭く強振。主将が結果で示しムードを高めた。
 左手親指の負傷で初戦に続き先発を外れた鈴木叶の復活も大きい。六回からマスクをかぶり、一塁走者を素早いけん制で補殺。相手の反撃を断った。
 石岡監督は「きつい試合だったが、勝てたことは大きい」と安堵(あんど)の表情。接戦での勝利を力に、次の御殿場西戦へ臨む。(運動部・吉沢光隆)

「束になって」 静岡市立善戦
 今春選抜出場の常葉大菊川に挑んだ静岡市立は投打で持ち味を発揮し、互角の戦いを演じた。徐々に点差は開いたが、最後まで全員が笑顔を絶やさず、爽やかに夏を終えた。
 力のない代ともいわれたが、最終的には全てのポジションを3年生がつかみ意地を見せた。3安打を放った水戸は「束になって向かっていけた」と戦いを誇る。
 メンタルトレーニングの一環で「常笑顔(エブリスマイル)」を掲げ、どんな時も楽しむ野球を貫いた。主将の横山は「やってきたことが出せて楽しかった。3年間で一番の試合だった」と晴れやかな表情で振り返った。

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