テーマ : 高校野球 静岡

記者コラム「清流」 自らが“レギュラー”を

 夏の甲子園で躍動した浜松開誠館高野球部にはベンチ入りがかなわなかった8人の3年生部員がいた。取材を通して見た彼らの姿が今も目に焼き付いている。
 全員と話すことはできなかったが、選手が語ってくれた言葉の端々に、懸命に頑張ってきた3年間の足跡が感じられた。さまざまな葛藤があっただろう。でも、練習補助やメンバーのサポートに汗を流し、スタンドでは先頭に立って声をからした。プレーはできなくても、最後までやり抜いた一人一人は立派だった。
 情熱を注いだ高校野球も人生の中では一瞬のひとコマ。だが彼らが目標を追い励んだ事実は揺るぎない。その経験は今後逆境に立った時、きっと自分を支えてくれるはず。これからが本番。自らこそがレギュラーだと思える人生を、必ずつかんでほしい。
(運動部・吉沢光隆)
 

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