テーマ : 高校野球 静岡

⚾静岡県大会に藤枝明誠や科学技術 16校が出場決定 秋季高校野球県予選

 秋季高校野球静岡県大会の出場校を決める予選は23日、草薙球場などで代表決定戦を行った。今夏4強の藤枝明誠、昨秋県優勝の常葉大菊川など16校が県大会出場を決めた。清流館は初、科学技術は2年ぶり2度目の県切符を獲得した。天候不良により23日に実施できなかった10試合のうち、あしたか、裾野、富士球場の8試合は26日、浜松球場の2試合は24日に順延となった。
藤枝明誠-常葉大橘8回表 藤枝明誠1死満塁、矢沢が走者一掃の三塁打を放つ=草薙球場

藤枝明誠 9番矢沢、4安打4打点の活躍
 藤枝明誠が難敵・常葉大橘との両軍合わせて29安打の打撃戦を制した。9番打者の矢沢が長短4安打4打点と躍動。2―2の同点で迎えた七回1死三塁の好機に勝ち越し打、八回は1死満塁の場面で走者一掃の三塁打を放った。
藤枝明誠-常葉大橘8回表 藤枝明誠1死満塁、矢沢が走者一掃の三塁打を放ち、喜びを爆発させる=草薙球場
 「真っすぐを狙って振り抜けたのが良かった」。公式戦初スタメン、背番号18の矢沢は定位置取りに燃えている。八回はフルカウントまで粘って6球目、内角高めの直球を強振した。「四球狙いでは振り遅れる。待たずに自分が打って決めてやろうと思った」
 4強入りした今夏を経験した一瀬ら4人が新チームの軸だが、この日は矢沢に加え四回途中から好救援した1年の右腕筒井ら、夏はベンチ外だった選手の活躍が目立った。光岡監督は「4人以外の選手が頑張って勝てたのはすごく大きい。やっとチームになった」と新戦力の台頭を歓迎した。

科学技術 エース安池、公式戦初完封
科学技術-静清 公式戦初完封を果たした科学技術のエース安池=草薙球場
 科学技術のエース安池が昨夏準優勝の強豪・静清を相手に公式戦初完封を成し遂げた。散発4安打の快投で三塁を踏ませず。初回に挙げた2点を守り切った。165センチ64キロの小柄な右腕は「めちゃくちゃうれしい」と笑顔で汗を拭った。
 直球は120キロに満たないが制球良く低めに集め、球速差のないスライダーを織り交ぜて打者を翻弄(ほんろう)した。球数はわずか90球。「相手は強いので打たれるのが当たり前と思って思い切り投げられた」
科学技術-静清 完封勝利を決め、整列に向かう科学技術のエース安池(右)=草薙球場
 静岡西奈中時代に投手の経験はあったが、高校入学後は野手に専念。今夏のベンチを外れた後、秋の登板に向けて入念に準備をしてきた。「アウトロー(外角低め)にしっかり投げられるように」と制球力を磨いた。
 森田監督は「追い込んでから力んで打たれることが多かったが、今日は丁寧に投げてくれた」とうなずき、「守備のミスが少なければ、こういう試合になる」と3併殺でエースを助けた野手にも及第点を付けた。

いい茶0

高校野球 静岡の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞