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⚾新生・浜松工 増井監督が今春就任 秋の静岡県大会へ手応え

 高校野球で春夏通算5度の甲子園出場を誇る浜松工が、1997年以来の選抜を目指して士気を高めている。2006年夏の甲子園に名門・静岡商の主将として出場した増井裕哉監督(34)が4月に就任。「ロースコアの接戦をものにするチーム」を目指し、母校の伝統でもある堅実な守備と緻密な攻撃を指導の根幹に据えた。新生・浜松工として秋の県大会に乗り込む。

秋季高校野球県大会予選・上位決定戦で選手に声をかける浜松工の増井監督(右奥)=浜岡球場
秋季高校野球県大会予選・上位決定戦で選手に声をかける浜松工の増井監督(右奥)=浜岡球場

 増井監督は社会人野球のヤマハでプレーした左腕、大野健介さん(33)とバッテリーを組み、甲子園に出場。静岡大を経て教員になり、伊東商ではオリックスの竹安大知投手(28)を指導した。日本ハム、オリックスで活躍し、昨季限りで引退した投手、浩俊さん(39)を兄に持つ。
 個人能力の高い選手が多い浜松工だが、接戦に勝ちきれないのが近年の課題だった。増井監督は個々の能力を尊重しつつ、堅守と機動力を絡めて1点を取る野球を追求。「まだ(監督就任)4カ月なので難しいところもあるけれど、少しずつ丁寧に野球ができるようになってきた」と手応えを感じ始めている。
 今夏、コールドで敗れた掛川西と今秋の県大会予選1回戦で激突。3-2で競り勝ち弾みを付けた。リードオフマン小粥獅峯は「増井先生は守備から野球をつくる。掛川西に勝てたのは無失策で守り切れたことが大きい」と話す。主砲の森下大馳も「エラーが減って大量失点しなくなった。打てなくても足を使って点を取ることが増えた」と指揮官が見据える方向性に理解を示す。
 (結城啓子)

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