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⚾藤枝明誠 上位打線が機能、決勝進出 秋季高校野球静岡県大会

 来春の選抜大会につながる第76回秋季高校野球静岡県大会は23日、草薙球場で準決勝を行い、浜松開誠館と藤枝明誠が決勝に進出した。浜松開誠館は初、藤枝明誠は3年ぶりの東海大会出場権を獲得した。藤枝明誠は一瀬友希の適時三塁打など2打点の活躍が光り、聖隷クリストファーを振り切った。

聖隷クリストファー―藤枝明誠 3回表藤枝明誠2死二塁、適時三塁打を放った一瀬=草薙球場
聖隷クリストファー―藤枝明誠 3回表藤枝明誠2死二塁、適時三塁打を放った一瀬=草薙球場
聖隷クリストファー―藤枝明誠 9回表のピンチにマウンドに集まる聖隷クリストファーナイン=草薙球場
聖隷クリストファー―藤枝明誠 9回表のピンチにマウンドに集まる聖隷クリストファーナイン=草薙球場
聖隷クリストファー―藤枝明誠 3回表藤枝明誠2死二塁、適時三塁打を放った一瀬=草薙球場
聖隷クリストファー―藤枝明誠 9回表のピンチにマウンドに集まる聖隷クリストファーナイン=草薙球場

 大会最終日は24日、草薙球場で決勝の浜松開誠館-藤枝明誠、残り1枚の東海切符を懸けた3位決定戦の日大三島-聖隷クリストファーを行う。

 【評】藤枝明誠が攻守で聖隷クリストファーを上回った。
 藤枝明誠は1番坂上が3安打、3番一瀬が3安打2打点と上位打線が機能し、12安打で6得点した。守っては左腕日吉、右腕山田が走者を背負いながらもピンチを最少失点でしのぎ、野手が堅守で援護した。
 聖隷は七回無死満塁の好機を逃すなど13残塁が結果につながった。

一瀬、復調の3安打 中軸の役目を果たす
 湿っていた主将の打棒がようやく輝きを取り戻した。藤枝明誠の一瀬が三回に勝ち越しの一打を放ち、五回にもリードを広げる適時打を放つなど、3安打2打点の活躍で中軸の役目を果たした。「ここまで打てずにみんなに助けられてきたので、ほっとした」と肩の荷を下ろした。
 前チームから中軸を担ってきた一瀬だが、秋は準々決勝までの3試合で13打数1安打。不振にあえいでいた。何とかしようと意識するほど、力んで引っ張る悪循環に。これまでバットのグリップを高い位置で固定して構えていたが、光岡監督の助言を受けてグリップの位置を下げ、動かしながらタイミングを取るようにすると、力みが消えた。「リラックスし、開き直って打席に入れた」と一瀬。
 決勝の相手は今夏の準決勝で九回裏に逆転され、敗れた浜松開誠館。一瀬は「先輩たちの(悔しい)思いがある。絶対に倒したい」と雪辱を期す。指揮官も「東海大会出場は最低限の目標をクリアしただけ。開誠館にしっかり勝たないと、東海で勝てない」と、優勝を弾みに東海に乗り込むつもりだ。
 (運動部・結城啓子)

終盤の好機逃す 聖隷クリストファー
 聖隷クリストファーは終盤の好機を生かせず、藤枝明誠に押し切られた。3点を追う七回につくった無死満塁の場面では後続が3者連続三振で無得点。九回の1死満塁では1得点にとどまった。
 五回途中から救援したエース袴田は七回に2点を献上。裏の打席では2死満塁から見逃し三振に倒れ「投打で相手に気持ちが負けてしまった」と悔しさをにじませた。
 東海大会の出場権は残り1枠。負けられない日大三島との戦いに、主将の井上は「開き直って、相手に向かって、とにかくやりきりたい」と気持ちを切り替えた。

▽準決勝(草薙第2試合)
藤枝明誠      101010210―6
聖隷クリストファー 100001001―3
▽三塁打 一瀬(藤)▽二塁打 坂上(藤)大高(聖)
▽試合時間 2時間46分

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