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⚾常葉大橘 1年左腕が1失点完投、静岡退ける 秋季高校野球静岡県予選

 秋季高校野球静岡県大会の出場校を決める予選第2日は19日、草薙など県内11球場で2回戦を行った。静岡―常葉大橘、掛川西―浜松工など初戦から強豪同士の対戦があり、常葉大橘と浜松工が勝って代表決定戦に進出した。全国的に私学優勢の流れの中で、公立校をけん引してきた静岡と掛川西がそろって敗れ、県大会出場を逃した。静岡が秋の県大会に出場できないのは1994年以来29年ぶり。

静岡―常葉大橘 先発した常葉大橘の左腕秋山が1失点で完投した=草薙球場
静岡―常葉大橘 先発した常葉大橘の左腕秋山が1失点で完投した=草薙球場
静岡―常葉大橘 先制の本塁に滑り込む常葉大橘の岩間(左)。右は静岡の捕手石垣拳=草薙球場
静岡―常葉大橘 先制の本塁に滑り込む常葉大橘の岩間(左)。右は静岡の捕手石垣拳=草薙球場
静岡―常葉大橘 3回途中から好救援した静岡の谷脇=草薙球場
静岡―常葉大橘 3回途中から好救援した静岡の谷脇=草薙球場
静岡―常葉大橘 先発した常葉大橘の左腕秋山が1失点で完投した=草薙球場
静岡―常葉大橘 先制の本塁に滑り込む常葉大橘の岩間(左)。右は静岡の捕手石垣拳=草薙球場
静岡―常葉大橘 3回途中から好救援した静岡の谷脇=草薙球場


雪辱許さず 常葉大橘、投打かみ合う
 秋の県予選初戦でいきなり実現した常葉大橘―静岡の強豪対決は今夏の2回戦と同じ顔合わせ。結果も夏と同じ、投打がかみ合った常葉大橘に軍配が上がった。
 公式戦初登板の1年生左腕秋山が7安打1失点で完投。最速128キロの直球に90キロ台のスローカーブを織り交ぜ、相手打者のタイミングをずらした。「守備がいいので低めに投げて、打たせることを心がけた」。181センチ62キロと細身の体で137球を投げきった。片平監督は「行けるところまでと思っていた。まさか完投なんて」と喜んだ。
 秋山は野球を始めた小3から中3までの7年間、小規模チームに所属し、同級生がいなかった。藤枝岡部中では軟式の合同チームを組み、大舞台の経験はない。高1でいきなり任された大役にも「相手は強いので3点までは取られてもいいと思っていた」と気後れせず、「この結果がすごく自信になる」と充実感に浸った。

静岡 29年ぶり県大会出場逃す
 新チーム初の公式戦で、負ければ選抜への道が断たれる一戦。静岡ナインは持ち味を発揮できず、29年ぶりに秋の県大会出場を逃した。
 エース中野が三回に突然崩れた。スライダーが抜けて3四死球と制球を乱し、長短3安打を許して3失点。2番手谷脇が好救援したものの、打線がつながらず。四回1死満塁の好機に無得点、六回も1死二、三塁と攻めたが1得点にとどまり、流れを変えられなかった。
 池田監督は「チャンスはあったが、かみ合わなかった。何とかしてあげたかったが。やり直します」と言葉を絞り出した。

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