テーマ : 高校野球 静岡

⚾加藤学園 さえ渡る小技、昨秋の王者・藤枝明誠に競り勝つ 春季高校野球県大会準々決勝


加藤学園―藤枝明誠 7回表加藤学園1死三塁、代打大野が投前に同点のスクイズを決める=草薙球場  ▽準々決勝(草薙第2試合)
加藤学園0001001001―3
藤枝明誠1001000000―2
(延長10回タイブレーク)
▽二塁打 坂本(加)梶田(藤)
▽試合時間 2時間8分

 【評】加藤学園が5犠打を絡めて少ない好機をものにし、藤枝明誠に競り勝った。
 加藤学園は七回に坂本の二塁打を足掛かりに屋の犠打、大野のスクイズで同点とし、延長戦に持ち込んだ。延長十回タイブレークは大野の犠打と小沢の遊ゴロで勝ち越した。
 藤枝明誠は八回の1死三塁の勝ち越し機をものにできなかった。
 “職人”大野 冷静に2犠打
 昨春の覇者・加藤学園が昨秋の王者・藤枝明誠との競り合いを制した。常に県大会の上位対決で顔を合わせる宿敵同士。米山監督は「明誠さんを相手に公式戦で1点勝負のゲームを取れたことは自信になる」と、勝利の価値を強調した。
 低反発バットの導入で投手戦が増えた今大会。互いに堅守を身上とし、スモールベースボールを得意とするチーム同士の対決は加藤学園が5犠打、藤枝明誠が4犠打で着実に小技を生かした。七回、1死三塁の同点機に打席に送られたのは代打大野。「こういう場面を意識して練習してきた」と動じることなく2球目を投前に転がし、スクイズ成功。
 延長十回の犠打もきっちり決めた大野だが新バットでのバントは実は難しく「打球が死に過ぎる。芯に当てようとすると転がり過ぎる」と明かす。出番に備えて練習を重ねてきた“職人”は「チームが勝ててホッとした」と控えめに喜んだ。 加藤学園―藤枝明誠 3回途中から登板し、好投した加藤学園・小沢=草薙球場(写真部・二神亨)加藤学園―藤枝明誠 タイブレークの末、準決勝進出を決め喜ぶ加藤学園・小沢(左から2人目)ら=草薙球場(写真部・二神亨)加藤学園―藤枝明誠 7回表加藤学園1死三塁、代打大野のスクイズで同点の生還を果たした坂本(4)を迎える次打者小沢=草薙球場(写真部・二神亨)加藤学園―藤枝明誠 7回表、代打で同点のスクイズを決め、ベンチで迎えられる加藤学園・大野(中央)=草薙球場(写真部・二神亨)加藤学園―藤枝明誠 7回表、代打で同点のスクイズを決め、ベンチで迎えられる加藤学園・大野(手前)=草薙球場(写真部・二神亨)加藤学園―藤枝明誠 7回表加藤学園1死三塁、代打大野が投前に同点のスクイズを決める=草薙球場(写真部・二神亨)

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