テーマ : 高校野球 静岡

⚾島田商 狙い通りの重盗 全国高校野球静岡大会3回戦

島田商-島田樟誠 3回表、重盗を決めて2点目を奪った島田商の三走中山(右)=清水庵原球場
島田商-島田樟誠 3回表、重盗を決めて2点目を奪った島田商の三走中山(右)=清水庵原球場

 ▽3回戦(清水庵原第1試合)
島田商 002000000―2
島田樟誠000010000―1
▽三塁打 大野(樟)▽二塁打 竹本(商)▽暴投 山下幸2(樟)
▽試合時間 2時間23分


 【評】島田商が島田樟誠に競り勝った。
 島田商は三回1死一、二塁から敵失で先制。さらに一、三塁から重盗を仕掛けて2点目を奪った。先発高畑は尻上がりに調子を上げ六回以降を無安打に抑え、1失点で投げきった。
 島田樟誠は五回に大野の適時三塁打で1点を返したが、後半に攻撃が淡泊になったのが響いた。

三走判断良く奇襲成功 試合巧者発揮 2年ぶり進撃
 島田商が相手の失策で三回に1点を先制した直後だった。さらに一、三塁と、たたみ掛けたい場面で横山監督が選んだサインは練習を重ねてきたダブルスチール。捕手が二塁へ投げた瞬間、三走がスタートを切る奇襲で、貴重な2点目を鮮やかに奪った。
 三走の中山には自信があった。「(捕手から二塁への)送球が投手の頭を越えた時点で行けると思った」。二塁手が深めに守っていたことも見逃さなかった。50メートル6・5秒と特別、俊足ではないが、判断良く本塁に突っ込み、雄たけびを上げた。
 三回に挙げた虎の子の得点をエース右腕高畑が守り抜き、2年ぶりの16強。打てなくても、走力で揺さぶる試合巧者ぶりを十分に見せつけた。
 4回戦は8強を懸けて聖隷クリストファーとぶつかる。「高畑が中心のチームだが、今度は打線が援護してあげたい」と中山は次戦の奮起を誓った。(運動部・名倉正和)

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