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浜松開誠館 甲子園初戦突破 2000人声援、スタンド揺らす「言葉が出ない」

 兵庫県西宮市の甲子園球場で10日に行われた第105回全国高校野球選手権記念大会。静岡県代表で初出場の浜松開誠館が、東海大熊本星翔を下し、初戦を突破した。三塁側のアルプススタンドでは、生徒や保護者ら約2千人の大応援団が熱い声援を送った。

新妻恭介選手の逆転本塁打で沸く浜松開誠館のアルプススタンド=10日午前、兵庫県西宮市の甲子園球場
新妻恭介選手の逆転本塁打で沸く浜松開誠館のアルプススタンド=10日午前、兵庫県西宮市の甲子園球場

 逆転本塁打を放った新妻恭介選手の家族は埼玉県から応援に駆け付けた。兄悠太さん(22)は「弟の本塁打を見てみたいと思っていた。甲子園という舞台で初めて見ることができて感動で言葉が出ない」。母和美さん(52)は息子の勇姿を笑顔で見届け、「責任感が強い子。(本塁打は)夢のよう」と興奮した様子だった。前チームの正捕手だった龍谷大硬式野球部の斎藤健介さん(18)は「浜野(洋)コーチと新妻と3人で特訓をしたことを覚えている。1年間でここまでの選手になるとは」と成長に目を細めた。
 先発した湖西市出身、近藤愛斗[まなと]投手の両親もスタンドで観戦した。母有里子さん(41)は「仲間が打撃で助けてくれたので、その勢いに乗って楽しんでくれたら」と祈るようにマウンド上の息子を見守った。
 古風なはかま姿で応援団を引っ張ったのは、野球部3年の北村陸大選手と竹村竜輝選手。チームに貢献したいと立候補して大役を務めた。北村選手は「自分たちの声で背中を押したい」、竹村選手は「野球で貢献することはできなかったが応援で力になる」と声を張った。
 (運動部・吉沢光隆)

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