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⚾加藤学園 翔洋に逆転勝ち、2年連続決勝へ 春季高校野球県大会準決勝

 第71回春季高校野球県大会は3日、草薙球場で準決勝を行い、加藤学園が2年連続、静岡が2年ぶりの決勝進出を決め、東海大会への出場権を獲得した。加藤学園は八回に屋(おく)海州、田代智也の連続スクイズなどで5得点し、東海大翔洋に逆転勝ちした。決勝は5日午前11時半から草薙球場で行う。午前9時からは東海大翔洋―浜松開誠館の3位決定戦を実施する。

東海大翔洋-加藤学園 8回裏加藤学園1死満塁、屋の内野安打で勝ち越しの本塁生還を果たした片山(右)ら=草薙球場
東海大翔洋-加藤学園 8回裏加藤学園1死満塁、屋の内野安打で勝ち越しの本塁生還を果たした片山(右)ら=草薙球場
東海大翔洋―加藤学園 8回裏加藤学園1死満塁、屋のスクイズが内野安打となり、2者が返り逆転する=草薙球場
東海大翔洋―加藤学園 8回裏加藤学園1死満塁、屋のスクイズが内野安打となり、2者が返り逆転する=草薙球場
東海大翔洋―加藤学園 8回裏加藤学園1死満塁、屋のスクイズが内野安打となり、逆転の走者片山が返る=草薙球場
東海大翔洋―加藤学園 8回裏加藤学園1死満塁、屋のスクイズが内野安打となり、逆転の走者片山が返る=草薙球場
東海大翔洋-加藤学園 8回裏加藤学園1死満塁、屋の内野安打で勝ち越しの本塁生還を果たした片山(右)ら=草薙球場
東海大翔洋―加藤学園 8回裏加藤学園1死満塁、屋のスクイズが内野安打となり、2者が返り逆転する=草薙球場
東海大翔洋―加藤学園 8回裏加藤学園1死満塁、屋のスクイズが内野安打となり、逆転の走者片山が返る=草薙球場

▽準決勝(第1試合)
東海大翔洋 000001200―3
加藤学園  00000005×―5
▽二塁打 田城2(加)
▽試合時間 2時間17分

 【評】加藤学園が八回に打者11人の攻撃で5得点し、東海大翔洋に逆転勝ちした。
 加藤学園は3点を追う八回、北條の左前打と田城の二塁打で無死二、三塁とし、敵失で1点、片山の適時打で2点目を挙げ、屋の2点スクイズ(記録は内野安打)で逆転した。
 翔洋は3点を先行したが、先発入江が八回に崩れ、継投も決まらなかった。


加藤学園 八回に一挙5点、バント攻勢
 3点を追う加藤学園が八回にバント攻勢で畳みかけた。無死二、三塁の好機に敵失に乗じて1点を返すと、相手の動揺に乗じて小室が三塁線への絶妙なバントヒットで好機をつなぎ、最後は屋が、相手投手と一塁手の間を抜ける2点スクイズ(記録は逆転の内野安打)を決めた。
 敗色濃厚の試合を一気呵成(かせい)の攻撃でひっくり返し、2年連続の決勝進出を果たした。米山監督は「最後まで諦めず、つないでいけたところが大きかった」と納得顔。殊勲者となった屋を「しぶとくて何かをしてくれる選手。(スクイズのサインに)しがみついていってくれた」とたたえた。
 低反発バットの導入前から、小技や走塁を絡めた攻撃がチームの身上だった。今春の選抜大会(甲子園)での長打の激減を受け、選手は一層意識を高めて小技の練習に取り組むようになったという。
 初球で決めた屋だが実はバントは不得手。苦手克服に時間を費やしてきたと明かす。「アウトコースのまっすぐ。やりやすいところに(球が)来たので練習通り、前に転がした」と、大一番で鍛錬の成果を発揮した。
(運動部・結城啓子)

東海大翔洋 ミスから崩れ逆転負け
 7回までは優位に試合を進めた東海大翔洋だったが、八回に出たミスから崩れ、痛い逆転負けを喫した。
 ダメ押し点が欲しかった翔洋は八回、二走が左飛に飛び出して戻れず、併殺を喫した。「ここで流れが変わった」と森下監督。八回の守備でも失策が初失点につながり、以降は加藤学園の畳みかける攻撃を止められなかった。
 主将の岸川は「大事なところでのミスが響いた。流れや1球の重みを全員が理解できるようにならないと」と唇をかんだ。だが、七回までは無失点と力投した入江は今大会で大きく成長した。「野手が助けてくれたのに申し訳ない」と納得の投球ではなかったが、夏へ向けての大きな収穫となった。
 (運動部・吉沢光隆)

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