⚾日大三島　７点快勝、準々決勝へ　秋季高校野球東海大会

運動部　吉沢光隆

　第７６回秋季高校野球東海大会は２１日、岐阜県で開幕し、１回戦４試合を行った。２年ぶり出場の日大三島（静岡３位）は綱島健太の先制の適時三塁打など１２安打を集め、鈴鹿（三重２位）に勝利。大会第２日は２２日、準々決勝４試合を行い、藤枝明誠（静岡１位）が県岐阜商（岐阜２位）、日大三島が愛工大名電（愛知１位）と対戦する。

鈴鹿―日大三島　１回表日大三島１死二塁、綱島が中越え三塁打を放つ＝岐阜・カヤバスタジアム（写真部・坂本豊）

　【評】日大三島が効率良く得点を重ね、鈴鹿に快勝した。
　日大三島は初回、綱島の中越え適時三塁打で先制すると、続く市川の犠飛で２点目を奪った。その後も打線がつながり、三回には内野ゴロの間に１点を加え、五回にも市川、佐野の連続適時打で加点した。
　先発関野は初回に１点を失ったものの、その後のピンチを切り抜けると徐々に落ち着きを取り戻し、８回を１失点にまとめた。

１２安打に足を絡めて　好発進
　得点圏に置いた走者が次々に生還した。日大三島は各打者が勝負強く好機をものにし、快勝発進。積極的に盗塁を仕掛け、鈴鹿バッテリーを揺さぶって攻撃のリズムを生み、永田監督は「ある程度、足を使いながら点を取ることができた」と納得の表情を浮かべた。
　初回、四球で出た島田がすかさず二盗に成功すると、綱島が内角高めの直球をジャストミートした。「先攻だったのであの１点は大きかった」。県大会は打率１割台、準決勝では失点につながる失策をした悔しさを力に変え、チームに流れを引き寄せた。
　４番市川も３打点と活躍。犠飛や内野ゴロで確実に三走をかえし、五回には中押しの適時打を放った。「犠飛でも良いと楽な気持ちで臨めた。得点に貢献できたのはうれしい」と状況に応じたチーム打撃に胸を張る。
　野手陣の援護に先発関野も応えた。「初回は焦ったが二回以降は打たせていけた」と尻上がりに調子を上げた。投打がかみ合い、自信を深めて臨む次戦は愛知１位の強豪・愛工大名電。勢いをそのままにぶつかっていく。
　（運動部・吉沢光隆）

　▽１回戦（カヤバ第１試合）
日大三島（静岡３位）　２０１０２１０１０―７
鈴鹿（三重２位）　　　１００００００００―１
▽三塁打　綱島（日）▽暴投　関野（日）高山（鈴）▽捕逸　市川（日）
▽試合時間　２時間３４分