テーマ : 高校野球 静岡

⚾御殿場西 竹上が連続完封 全国高校野球静岡大会3回戦

御殿場西―小笠 小笠打線を6安打完封した御殿場西の竹上=あしたか球場(東部総局・田中秀樹)
御殿場西―小笠 小笠打線を6安打完封した御殿場西の竹上=あしたか球場(東部総局・田中秀樹)

 ▽3回戦(あしたか第2試合)
御殿場西100000010―2
小笠  000000000―0
▽二塁打 名古、岡本(御)
▽試合時間 2時間9分


 【評】主戦竹上の好投で御殿場西が小笠との投手戦を制した。
 御殿場西は初回、名古の適時二塁打で1点を先制。8回には竹下の安打を足掛かりに岡本の二塁打で貴重な追加点を挙げた。竹上は左腕からテンポよく投げ込み、完封した。
 小笠は好機にあと一本が出ず、主戦村上の力投に応えることができなかった。

「打たせて取る」持ち味全開 チェンジアップの精度向上
 2点リードの九回裏、二死満塁のピンチに直面した御殿場西の主戦竹上。「どきどきして(相手の)応援が何倍にも聞こえた」という緊迫した場面で、マウンドに近づいた捕手の谷口が「安打があってもサヨナラはないから、俺を信じて投げろ」と声をかけた。落ち着きを取り戻した竹上は最後の打者を一塁邪飛に打ち取り、「持ち味の『打たせて取る』を発揮できた」とやり切った表情を見せた。
 1回戦に続いての完封。164センチ、55キロの細身な左腕エースが、10年ぶりの4回戦進出に導いた。緻密な制球力を強みとする一方で、スライダーに頼りすぎるのが課題だったが、「チェンジアップの精度が上がり、軸を増やせた」。今大会を通して自身でも成長の手応えを感じている。
 次は春の県大会で負けた常葉大菊川との対戦。森下監督がかつて率い、春の甲子園を制した当時の教え子である石岡監督との師弟対決としても注目される。「竹上の交代は考えなかった」と指揮官が信頼を寄せるエースの好投で、上昇気流に乗って大一番を迎える。(東部総局・菊地真生)

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