テーマ : 高校野球 静岡

⚾日大三島サヨナラ 東海切符 秋季高校野球静岡県大会

 来春の選抜大会につながる第76回秋季高校野球静岡県大会は24日、草薙球場で決勝と3位決定戦を行った。3位決定戦は日大三島が聖隷クリストファーを延長10回タイブレークの末、5―4で退け、日大三島が残り1校の東海大会出場権を獲得した。

日大三島ー聖隷クリストファー 3番手で登板し、相手の反撃を食い止めた日大三島の小川=草薙球場
日大三島ー聖隷クリストファー 3番手で登板し、相手の反撃を食い止めた日大三島の小川=草薙球場
日大三島-聖隷クリストファー 延長10回裏、2死満塁から四球を与え、サヨナラ負けにうなだれる聖隷クリストファーの袴田(右)=草薙球場
日大三島-聖隷クリストファー 延長10回裏、2死満塁から四球を与え、サヨナラ負けにうなだれる聖隷クリストファーの袴田(右)=草薙球場
日大三島ー聖隷クリストファー 3番手で登板し、相手の反撃を食い止めた日大三島の小川=草薙球場
日大三島-聖隷クリストファー 延長10回裏、2死満塁から四球を与え、サヨナラ負けにうなだれる聖隷クリストファーの袴田(右)=草薙球場

▽3位決定戦(草薙第1試合)
聖隷クリストファー 0002002000―4 
日大三島      2010100001x―5
(延長10回タイブレーク)
▽三塁打 小川(日)▽二塁打 綱島、島田、市川(日)▽暴投 袴田(聖)▽野選 山内(聖)
▽試合時間 3時間31分
 【評】日大三島が聖隷クリストファーの反撃を振り切り、延長10回タイブレークで競り勝った。
 日大三島は序盤の好機をものにして先行したが四回に先発関野が崩れ、反撃を許した。五回途中に3番手で登板した小川が、制球に苦しみながらも6回を3安打2失点でこらえて逆転を許さず。十回表のタイブレークも無失点で守り抜いた。
 聖隷は七回に伊奈の犠飛と渡辺輝の適時打で同点としたが、その後は無安打に沈んだ。

3番手小川 踏ん張る  日大三島が3時間31分の我慢比べを制し、最後の東海切符をもぎ取った。サヨナラ押し出しとなる四球を選んだ佐野敬は「ベンチ、スタンドも含めて全員でつかんだ1勝」と価値ある勝利を喜んだ。
 3番手で登板した右腕小川が聖隷クリストファーの反撃を食い止めた。185センチ73キロの恵まれた体格で1年生ながら最速139キロ。ただ粗削りで、この日も制球に苦しみながら我慢強く投げ抜いた。相手打者がバッターボックスのライン際に立ち、内角への投球を封じてきたが、外角を中心に力強い直球を投げ込んだ。「絶対に抑えてやろうという気持ちだった」と小川。
 2年ぶりの選抜出場へ、まずは第一関門を突破した。東海大会までの約4週間、永田監督は「じっくりつくれる」とチームの完成度を高めるつもりだ。小川は「球種を増やし、制球力も高めて臨む」と、この日の経験を成長につなげていく。
 (結城啓子)
好救援 聖隷・袴田 延長10回押し出し  聖隷クリストファーは今春、夏に続いて、またしても日大三島に屈した。七回に伊奈の犠飛と渡辺輝の適時打で4―4と追いつき、天敵を苦しめたが、延長十回のタイブレークは1死満塁の好機を生かせなかった。
 四回から登板した袴田は3安打に抑える好投も、押し出しでサヨナラ負けとなった場面を「自信のあった真ん中のインコースだったが…」と無情にもコースを外れた。主将の井上は「チャンスでもう一本が出ず、投手を助けられなかった。バットをいっぱい振り、ハートを強くして出直す」と話した。

 

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