⚾加藤学園　つないで大勝　全国高校野球静岡大会４回戦

東部総局　矢嶋宏行

加藤学園―富士宮西　３回裏加藤学園、２走の岡田（右）がホームに生還する＝あしたか球場（東部総局・田中秀樹）

加藤学園―富士宮西コールド勝ちして笑顔でスタンドに向かう加藤学園の選手＝あしたか球場（東部総局・田中秀樹）

加藤学園―富士宮西３回裏加藤学園２死二塁、適時二塁打を放つ岡田＝あしたか球場（東部総局・田中秀樹）

　▽４回戦（あしたか第１試合）
富士宮西
０００００―０
１０５５×―１１（５回コールド）
加藤学園
▽二塁打　岡田、曽根（加）▽暴投　丸山（富）▽ボーク　丸山（富）
▽試合時間　１時間３９分

　【評】加藤学園が三、四回に集中打を浴びせて富士宮西に大勝した。
　加藤学園は初回、北條の適時打で先制した。三回は岡田の適時二塁打などで５点、四回にも島田の２点適時打などで５点を追加した。守っては大木、島田の継投で零封した。
　富士宮西は三回と四回に満塁の好機をつくったが、ホームが遠かった。
　３回一挙５得点　岡田が口火切る
　三回２死から第１シードの加藤学園が牙をむいた。相手の失策で走者を出した後、４安打を集中させ５得点を挙げて試合を決めた。米山監督は「どんどん攻めていった結果」。直近の試合では見られなかった、つなぐ姿勢を高く評価した。
　大量点の口火を切ったのは今大会初出場の岡田だ。２死二塁から、前の打席で打ち取られた変化球に狙いを定めた。緩いカーブをコンパクトな振りで捉えると、レフト線への鋭い当たりの適時二塁打となった。続く松本、藤沢も連続適時打でたたみかけた。岡田は「絶対に一本ほしいところだった。チームに流れを呼び込めた」と充実した表情を浮かべた。
　今大会初登板の大木と島田は無失点で切り抜け、代走の選手が積極的に盗塁するなど収穫は多かった。「目標は甲子園。１戦１戦、１打席１打席を大切にしたい」と岡田。春に続く県制覇へ視界良好だ。